主力が続々FA権…広島・松田オーナーの戦いはこれから?「慰留するのは当然」

[ 2018年9月27日 07:52 ]

セ・リーグ   広島10―0ヤクルト ( 2018年9月26日    マツダ )

広島の松田オーナー
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 広島の松田元(はじめ)オーナー(67)は球団史上初のリーグ3連覇を果たした要因に「機運」と「人運」を挙げた。

 「2年前に25年ぶりに優勝した勢いと、昨年の2連覇がうまく作用して、全てにおいて機運というのかな。甲子園で球児が伸びるのと一緒で、3年間で選手は大きく成長した。2連覇した勢いがグンと加速して、相手を何か見下ろすような。それに人の運。いい時に、いい人に巡り合えとるよ」

 3度の日本一に輝く昭和50年代に次ぐ、第2次黄金期。“予感はあったか?”の質問には首を横に振った。

 「うちは(チームづくりを)5年のスパンで考える。選手を育て5年後に成熟期を迎える。そういう方針でやってきた」

 戦力面では高卒2年目のアドゥワが中継ぎで貢献し、ベテランの永川も左膝の手術を乗り越えて一定の役割を果たした。広島らしい人材活用だった。

 「永川は凄く良かった。頑張ればできるというか、みんなの目標になると思う。アドゥワにはちょっと驚いとるんじゃ。こんなに早く出てくるとはね」

 今オフは丸、松山が国内FA権を取得。来年以降も投打の主力が権利取得を見込まれる。「頭が痛いよ」と苦笑いしながら言った。

 「慰留するのは当然よ。彼らは相手を見下して戦っとる。だから、逆転が多い。集中力というか、勝ちみを知っとるよね」

 黄金期を継続させたい。選手育成には定評があり、どう布石を打つかが重要になる。

 「鈴木誠也を中心とした世代で野手の塊をつくらないと。今年は素材の野手を獲っていかないと」

 10月25日のドラフト会議が注目される。

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2018年9月27日のニュース