松坂、ウイニングボールは「特別なものに」12年ぶり勝利「顔を覚えてもらえるように頑張りたい」

[ 2018年4月30日 17:35 ]

セ・リーグ   中日3―1DeNA ( 2018年4月30日    ナゴヤD )

<中・D>日本球界復帰後初勝利を挙げた松坂は、お立ち台でスタンドの声援に両手を挙げ応える
Photo By スポニチ

 ソフトバンクから中日に移籍した松坂大輔投手(37)が30日、日本で12年ぶりとなる勝利を挙げた。ナゴヤドームで行われたDeNA戦に先発登板。初回に3点の援護をもらうと、8四死球を与えて毎回走者を背負いながらも6回を3安打1失点に抑えて勝利投手となった。松坂が日本で勝利投手となるのは西武に在籍していた2006年9月19日のソフトバンク戦以来12年、日数にして4241日ぶり。松坂の記念すべき勝利で中日の連敗は4で止まった。

 降板後の7回以降はドラフト1位ルーキーの鈴木博、43歳のベテラン左腕・岩瀬、守護神・田島が1イニングずつを無失点でつないで松坂に待望の勝利を届けた。9回、2死二塁。一発同点の場面で上がったロペスのフライが遊撃・京田のグラブに収まると、37歳の顔が少年のようにほころぶ。ナインを出迎え、手渡されたウイニングボールを大事そうに握った。

 「久しぶりの勝利を味わうことが出来て最高です」と松坂。これまで記念ボールに執着心はなかったというが、「きょうのウイニングボールは特別なものになりました」と勝利の味を噛み締めた。5回を終えてジャスト100球。チームはこの時点で2点をリードしており、森監督からは「もういいだろう。代わろう」と降板を促された。だが、「まだ投げたい気持ちがあった。投げることしか考えていなかった」とその裏に1死走者なしで回ってきた打席へそのまま入った。

 結局、6回も四球を与えて計8四死球を数えた。「四球が多くて、僕らしいと言えば僕らしい」と苦笑いを浮かべたが、「皆さんの声援が力を与えてくれた。本当にありがとうございました」とファンに感謝。ゴールデンウィークとあってスタンドには子どもの姿が多かったが、「小さい子は僕が誰だか分からない人も多いと思うので顔を覚えてもらえるように頑張りたい」とスーパースターらしからぬコメントで沸かせた。

続きを表示

この記事のフォト

2018年4月30日のニュース