パイレーツの新人投手が記録的快投 メジャーデビュー戦で打者20人を“完全”制圧

[ 2018年4月30日 11:28 ]

メジャーデビュー戦で好投したパイレーツのキンガム(AP)
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 29日のカージナルス戦(ピッツバーグ)でメジャー・デビューを果たしたパイレーツ先発の新人、ニック・キンガム(26)が“記録的快投”を見せて勝利投手となった。

 初回先頭のマット・カーペンター(32)から7回のトミー・ファム(30)まで連続20人の打者に対して1人の走者も出さなかったもので、21人目の打者となったポール・デヨング(24)に三塁線を破られて初安打を許したものの、7回を投げて被安打1、奪三振9、無失点で勝利投手となった。

 1961年以降、メジャーデビューした新人投手による初回からの“完全記録”は、1970年のウェイン・シンプソン(レッズ)と1997年のケン・クラウド(マリナーズ)の打者16人。キンガムはこれを4人分更新し、デビュー戦で「被安打1+無四球+9奪三振以上」という条件をクリアしたのは、2008年4月3日のジョニー・クエト(レッズ=現ジャイアンツ)以来、ここ100年間では2人目となった。

 ラスベガス出身のキンガムは1メートル98、102キロという大型の右腕。マイナーでは通算138試合に登板して43勝41敗(防御率3・37)という成績を残していたが、肘の手術などでメジャー昇格をなかなか果たせなかった。

 今季はようやく3Aインディアナポリスからメジャーに初めて昇格。この日は得意のスライダーを武器にして好投し、98球中72球がストライクだった。

 なおパイレーツはカージナルスを5―0で下して5連勝。17勝11敗としてナ・リーグ中地区の首位を守っている。

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