侍 6発4強!先発全員17安打、毎回得点16点コールド勝ち

[ 2013年3月11日 06:00 ]

<オランダ・日本>さあ決戦の地へ。7回コールド勝ちにハイタッチで喜ぶ侍ジャパンナイン

WBC2次ラウンド1組 日本16―4オランダ(7回規定によりコールド)

(3月10日 東京D)
 さあアメリカだ!第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は10日、2次ラウンド1組2回戦が行われ、山本浩二監督(66)率いる侍ジャパンは、オランダに16―4で7回コールド勝ち。17日(日本時間18日)から米サンフランシスコで行われる準決勝進出一番乗りを決めた。鳥谷敬内野手(31)の先頭打者弾で火が付いた打線は、WBC史上最多タイとなる6本塁打、先発全員17安打と爆発。12日の1位決定戦後に3連覇を目指して決戦の地に乗り込む。

 山本監督は試合後、ウイニングボールに「いざアメリカへ!」と書き込んだ。準決勝の舞台となるサンフランシスコ行きの切符。今大会一番乗りで手にした。

 「スモールベースボールと言われたのがうそみたい。こんなにホームランが出るとはね。おととい(8日の台湾戦)の勝ちで、神様がご褒美をくれたのだと思う」

 指揮官も驚いた猛攻で毎回&先発全員の17安打で毎回の16得点。6発のアーチが客席に舞い降りるたびに、山本監督は手を叩き、何度も両拳を突き上げた。1試合6本塁打はWBCタイ記録。3万7745人の大歓声で揺れ続けた東京ドーム。「これで全員吹っ切れてくれると思う」。3連覇への歩みに手応えを得る最高の勝ち方だった。

 「共にアメリカへ」――。2月14日の合宿集合日から投げかけ続けた言葉だ。山本監督は、侍ナインが目の前の試合に集中するよう腐心してきた。対戦国のミーティングは試合当日。余分なプレッシャーは与えない。「思い切り行くところと指示するところ。そこだけを明確にすればいい」。失敗した選手を叱責(しっせき)することもなかった。「ミスを恐れずいこう!」。流れを変えた台湾戦の9回2死一塁からの鳥谷の決死の二盗も、「走るな」の指示は出さなかった。ベンチから、選手に自分の特長を出してほしいと背中を押し続けた。

 1次ラウンドでは格下のブラジル、中国に苦戦し、キューバには完敗。貧打に苦しんだ。長野、坂本、阿部と1、3、4番を予定していた選手が不振。構想は崩れた。「内川を3番に上げて1、2番を探す」。毎試合、その組み合わせは変わった。打撃練習ではどんなに長時間でも目を離さなかった。ノックバットはいつか椅子代わりに。選手の細かな状態の変化を見逃さず、調子を上げた選手は先発で起用した。

 猫の目打線。しかし、2番に定着した井端はこの日も2安打3得点をマークした。初めて1番に起用した鳥谷も先頭打者弾など2安打。「誰が代わっても力を発揮できる選手たちだ」。打線の形はようやく決まった。

 これまで、選手の前で「3連覇」の言葉は極力控えてきた。だが、準決勝、決勝の2試合に勝てば頂点に立てる。「第1目標は達成できた。次は“頂点を目指す”だ。ここまでくればなるようになる」。オール国内組で世界に日本野球を見せつける。紆余(うよ)曲折を経て、勢いと自信を身につけた侍たちは12日深夜、海を渡る。

 ≪キューバに並ぶ大会最多タイ≫WBCでの6本塁打は、09年1次ラウンドのキューバが南アフリカ戦でマークしたのに並ぶ大会最多タイ。日本代表では06年1次ラウンド中国戦の3本塁打を更新した。1イニング2発も同じ試合の5回に西岡と福留が連続で記録して以来。ソロ、2ラン、3ラン、満塁のサイクル本塁打は大会史上初。

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