鳥谷 先頭弾で点火 13打席目初安打がビックリ

[ 2013年3月11日 06:00 ]

<オランダ・日本>初回、右中間に先頭打者本塁打を放ち、気合の表情でベースを回る鳥谷

WBC2次ラウンド1組 日本16―4オランダ(7回規定によりコールド)

(3月10日 東京D)
 最高の火付け役、リードオフマンとなった。プレーボールからわずか2球目。今大会初めて1番に座った鳥谷(阪神)が外寄りの直球を右翼席に運んだ。

 「甘い球が来れば思い切り行こうと思っていた。その形が本塁打になった」

 今大会、自身13打席目にしての初安打が先頭打者本塁打。この一撃で、打線は呪縛から解き放たれたように打ちまくった。日本ベンチに勇気を与える価値ある本塁打となった。

 8日の台湾戦では9回2死一塁で二盗を成功させて、土壇場で井端の同点適時打を呼び込んだ。起死回生のスチール。同戦後、阪神の山脇外野守備走塁コーチから「日本を救ったな」とのメールが携帯電話に届いた。さらにメールでは「あの緊迫した場面で走れるのなら、今季は30盗塁できるぞ」と続けられており、鳥谷は「えーっ(笑)」と返信したという。

 国際大会は初顔合わせの連続。「積極的に振ることでタイミングを取れるのはあるけど、見ていく打席と振っていく打席がある」と打撃スタイルを使い分けてきた。ここまで4四球がその言葉を裏付けている。同時に今年は昨季よりも1インチ長くした34・5インチ(約87・6センチ)のバットを使用。昨季まで2年連続で1桁本塁打に終わったことで、外角球も拾って長打を打つという意図があった。

 走って日本を救い、打って日本を乗せた。「そんな気持ちはない。できることをしっかりできるように準備を重ねていくだけ」。守備でも本職の遊撃ではなく、二塁、三塁をこなして日本を支える男が、準決勝進出を懸けた大一番でバットで本領を発揮した。

 ▼立浪打撃コーチ(鳥谷の先制弾に)先頭で行ってくれたのが非常に大きかった。いつも先制されて焦りから苦しんでいたから。球を見極められる選手だけど、初球から行こうと言っていた。

 ▼イチローの先頭打者弾VTR 06年3月12日(日本時間13日)にエンゼルスタジアムで行われた第1回大会の2次リーグ、米国戦で1回表に記録。1ボール1ストライクからの3球目、先発のピービの高め直球を捉え右翼席へ運んだ。試合は3―3の8回にタッチアップをめぐる不可解な判定で勝ち越しを逃し、9回にサヨナラ負け。

 ≪侍猛打アラカルト≫

 ☆先頭打者本塁打(鳥谷)日本代表では06年2次ラウンド米国戦のイチロー(1回表)以来2人目。

 ☆満塁本塁打(坂本)今大会の1次ラウンドで米国のライトがイタリア戦でマークして以来、大会通算7本目。日本代表では初。

 ☆毎回得点 コールド試合を含め大会史上初。

 ☆コールド勝ち 日本代表では09年1次ラウンド韓国戦以来4度目。

 ☆17安打&先発全員安打 日本代表で1試合17安打は09年決勝の韓国戦まで4度あった15安打を抜いて最多を更新。先発全員安打は06年1次ラウンド中国戦以来2度目。

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