2度のコロナ感染乗り越え金メダル 一時は運動もできず…男子200m自のディーン「夢が実現した」

[ 2021年7月27日 16:12 ]

東京五輪第5日 競泳男子200メートル自由形 ( 2021年7月27日    東京アクアティクスセンター )

男子200メートル自由形で優勝した英国のトム・ディーン(AP)
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 競泳男子200メートル自由形のトム・ディーン(21=英国)は2回の新型コロナウイルス感染を乗り越え、金メダルを獲得した。予選は全体4位だったが、決勝はタッチの差で制し、「金メダルを首にかけるという夢が実現した」と喜びを爆発させた。

 「五輪での金メダル獲得は、100万マイルも離れていた」。最初にコロナに感染したのは昨年9月。そして、今年初めにも陽性反応を示したが、1回目よりも深刻な症状だった。「約10日間、健康状態はかなり悪かった。隔離期間を終えると、ゆっくりと回復に向かった」。

 トレーニングに復帰するまで数週間かかった。運動すらできない状態で、プールに入れない日々が続いた。「この東京五輪で、短期間に2度コロナに感染した唯一の選手だったと思う」と振り返った。

 ダンカン・スコットが2位に入り、競泳では1908年以来となる英国勢のワンツーフィニッシュ。スコットは「ディーンの信じられないほどの功績だ。この18カ月で、よくここまで来た。彼を見るのは楽しい」と金メダリストを称えた。

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2021年7月27日のニュース