伊藤美誠 シングルス8強進出 前夜から“24時間”で3試合 過密日程も3冠へ「しっかり休みたい」

[ 2021年7月27日 21:14 ]

東京五輪第5日 卓球女子シングルス4回戦 ( 2021年7月27日    東京体育館 )

女子シングルス4回戦でストレート勝ちした伊藤美誠
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 女子シングルス4回戦で第3シードの伊藤美誠(20=スターツ)が、スタシニ・サウェタブット(タイ)を4―0で下し、準々決勝に進出した。

 15年に1度対戦した際には2-4で敗れたが、進化した世界ランク2位の20歳はストレート勝ちを収めた。1ゲーム目から積極的に攻めて11―7で先取すると、2ゲーム目も11―6で連取。第3ゲームは9―9と追いつかれるも11―9で取ると、第4ゲームは初めてリードを奪われる展開となったが、逆転して11―7で勝った。

 前夜は水谷隼(32=木下グループ)との混合ダブルスで日本卓球界初の金メダルを獲得した。だが、混合の優勝会見が終わり、会場を後にしたのは深夜0時を回ってからというハードスケジュール。この日の正午すぎには早速、女子シングルスの3回戦に登場し、フ・ユ(ポルトガル)を4―1で下した。

 疲労はピークに達しておりコンディションが心配されたが「1試合目の方が足は動いていたかなと思うんですけど、昨日夜遅くまで頑張った中で、きょう2試合しっかり乗り越えられたので良かったなと思う」と笑顔。3回戦と4回戦の間は「1時間ぐらい睡眠がとれた」と話し、次に向けて「しっかり休みたい」と28日の準々決勝へ視線を移した。

 混合ダブルス、シングルス、女子団体との3冠へ、周囲の期待は高まるが「目の前の一戦一戦、その日その日できることをしっかりやるのが目標」とどこまでも冷静だった。

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