サーフィン女子・都筑 難コンディションでも銅メダル獲れた理由 経験と「気合です」

[ 2021年7月27日 17:09 ]

東京五輪5日目 サーフィン女子3位決定戦 ( 2021年7月27日    釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ )

サーフィン女子で銅メダルを獲得した都築(AP)
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 五輪の新種目、サーフィン女子で都筑有夢路(あむろ、20)が3位決定戦でマークス(米国)を2.54点差の6.80点で下し、銅メダルを獲得した。

 今回は台風8号の影響で一部日程が前倒され、難しいコンディションとなった。波を探る時間が続いたが、都築は我慢強くアクション。ベストスコア5.00点を出した。

 「凄くうれしくて信じられない」と喜びを爆発させた都築。「波のコンディションが厳しく、銅メダルを取る気持ちだったが、やることをやるしかないと思った。その思いで(3位決定戦の)5点台のポイントが取れた」と振り返った。

 台風の影響で「どこにいい波が来るか、どれがいい波なのか、分からなかった」と難コンディションにもめげず勝てた理由は「気合です」と笑った。

 「台風は今までも経験している。厳しいコンディションの中、嫌でも練習を頑張ってきたおかげ。志田下(五輪会場)には何度も練習に来ていた。普通はこのコンディションでは海に入らない。本当に厳しい日も練習してきた成果」と経験を生かした。試合後、家族へのサポートに「感謝してもしきれないくらい、感謝しています」と涙をこぼしながら「(メダルを届けたいのは)一番は家族。日本の皆さんにも贈りたい」と話した。

 「(準決勝では)CT(プロ最高峰チャンピオンシップツアー)選手と当たり、勝ったのはいい経験。CTにつなげていきたいし、自信が付いた」と手ごたえを口にした。

 準々決勝ではフィッツギボンズ(オーストラリア)を1.60点差の13.27点で破り、4強進出。準決勝ではプロ最高峰チャンピオンシップツアー(CT)年間首位のムーア(米国)と対戦。敗れたものの残り10分を切ったところで0.57点差まで詰め寄る健闘を見せた。

 ◆都筑 有夢路(つづき・あむろ)2001年(平13)4月5日生まれ、神奈川県藤沢市出身の20歳。11歳でサーフィンを始める。15歳でプロ転向。4月に現行制度で日本女子初となるプロ最高峰チャンピオンシップツアーに出場した。好きな食べ物はマシュマロ。身長1メートル59。
 

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