瀬戸 批判されてもスタイル貫く!余力残して準決進出「むかつきますけど、パワーに変えたい」

[ 2021年7月27日 05:30 ]

東京五輪第4日 競泳 ( 2021年7月26日    東京アクアティクスセンター )

男子200メートルバタフライ予選で力泳する瀬戸大也
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 男子200メートルバタフライ予選で瀬戸大也(27=TEAM DAIYA)は1分55秒26の全体9位で、27日午前の準決勝に駒を進めた。本多灯(19=アリーナつきみ野SC)も1分55秒10の全体6位で予選を突破。

 罵倒にも批判にも屈しない。全体9位で準決勝進出を決めた200メートルバタフライ予選後、瀬戸が己の戦い方を貫くことを宣言した。大会初日の24日に本命種目400メートル個人メドレーで、まさかの予選敗退。300メートルをトップでターンしたが、最後の自由形で力を抜き、決勝進出ラインに0秒32届かなかった。体力を温存する策が裏目に出たが「流したという表現になるけど、余力を持って予選を泳ぐのが自分の戦い方。ネットでいろいろなことを言われてむかつきますけど、パワーに変えたい」と言い切った。

 予選4組に登場し、最初の50メートルのターンは2位。周囲を確認しながら最後はペースを落として、この組4位でフィニッシュした。余力を残して準決勝に進むお決まりのパターン。金2、銀1を獲得した19年世界選手権も同様の戦い方で結果を出した自負がある。今大会は3種目に出場。27日以降に最大5レースを残すため、一本一本のレースに全力を注ぐわけにはいかない。

 男子400メートル個人メドレーで勢いに乗り、200メートルのバタフライと個人メドレーにつなげる青写真は崩れた。ショックの中でも、プラス要素を探すポジティブさが持ち味。「400メートル個人メドレーの決勝に出られない分、体力が余る。残り2種目に全力を注ぎたい」と前を向く。

 15年世界選手権では200メートルバタフライが6位、200メートル個人メドレーが準決勝敗退とつまずきながら、最後の400メートル個人メドレーで金メダルを手にした。「15年も最初は悪くて最後でメダルを獲った。自分の経験を生かすところが五輪。4個メの失敗を2バタにつなげたい」。鋼のメンタルで戦い抜く。

 《本多粘って全体6位》成長株の本多は予選5組で3位。100メートルのターンは7番手だったが、後半に追い上げた。世界記録保持者ミラクの隣で泳ぎ「本当に速かった。どの部分もかなわないが、食らいつく力はある」と手応えを得た。自己ベストは今月初旬の大会で記録した1分54秒23。今年に入りベストを連発しており「1分54秒台を出せば確実に決勝に進めると思うので、ベストを出して決勝に駒を進めたい」と力を込めた。

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