萱 主将の安定感見せた、谷川は跳馬で完璧跳躍 ミス悔やむ北園

[ 2021年7月27日 05:30 ]

東京五輪第4日 体操男子団体総合 ( 2021年7月26日    有明体操競技場 )

銀メダルを手に笑顔の(左から)萱、谷川、北園、橋本(撮影・北條 貴史)
Photo By スポニチ

 団体で主将を務めた萱は、床運動と跳馬以外の4種目で抜群の安定感を見せつけた。試合中はROCや中国の得点を気にしつつ、最終的には自らの演技に集中。「ライバルを気にするより、自分に勝ちたいと思っていた」。16年リオ五輪は補欠。団体優勝の瞬間はスタンドから見届けた。あれから5年。「自分は強くなった。僕の体操人生はこれから」と前を見据えた。

 ◇萱 和磨(かや・かずま)1996年(平8)11月19日生まれ、千葉県出身の24歳。順大大学院。15年世界選手権団体総合金メダル。16年リオ五輪代表補欠。昨年の全日本選手権で初優勝。1メートル63、53キロ。

 谷川は得意の跳馬で完璧な跳躍を披露した。最高難度「ブラニク」は予選で失敗していたが、「ビビっても意味がない。自分を信じていた」と果敢にアタック。着地をピタリと止めると、両拳を握りしめた。「助走の途中から記憶がない。気づいたらガッツポーズをしていた」。得点源として期待されたつり輪とともに、チームトップの得点を叩き出した。

 ◇谷川 航(たにがわ・わたる)1996年(平8)7月23日生まれ、千葉県出身の25歳。順大。19年世界選手権団体総合銅メダル。弟の翔は18、19年全日本選手権2連覇。1メートル60、53キロ。

 18歳の北園は、跳馬でラインオーバーがあり「完璧じゃなかった」と振り返った。4月の全日本選手権で右肘剥離骨折と両肘じん帯損傷の重傷を負いながら、奇跡的な回復を見せてたどりついた夢舞台。「このメンバーで団体をできて良かった」と振り返った。28日には個人総合に出場する。「チャンスが回ってきたので、出し切って優勝を目指したい」と意気込んだ。

 ◇北園 丈琉(きたぞの・たける)2002年(平14)10月21日生まれ、大阪府出身の18歳。大阪・清風高出。18年ユース五輪で5冠。昨年の全日本選手権で2位。1メートル56、54キロ。

続きを表示

2021年7月27日のニュース