柔道・田代 まさか2回戦で敗退 リオの雪辱ならず 日本女子のメダルリレー、3日連続でストップ

[ 2021年7月27日 13:19 ]

東京五輪第5日 柔道男子81キロ級 ( 2021年7月27日    日本武道館 )

柔道女子63キロ級2回戦で敗れ厳しい表情の田代(ロイター)

 柔道女子63キロ級の田代未来(27=コマツ)が、2回戦でオズドボンブワフ(ポーランド)に敗れる波乱があった。16年リオデジャネイロ五輪では5位。雪辱を誓った東京五輪だったが、金メダルの夢が早々と散った。

 初戦となった1回戦ではレンシャル(英国)に、2分24秒に内股で技ありを奪い、優勢勝ちだったが、悪夢は次だった。オズドボンブワフに1分52秒、小内巻き込みで一本を取られ、敗退が決定。「この日まで必死にやってきたが、これが現実で、ただただ、弱かったんだなと思っている。私は挑戦者なので思い切っていくだけだと思っていたが、逆に慎重になりすぎた。今まで何をやってきたんだろう、という気持ちが強い」と肩を落とした。

 日本女子としては、初日の48キロ級・渡名喜風南(25=パーク24)からはじまり、52キロ級の阿部詩(21=日体大)、57キロ級の芳田司(25=コマツ)と3日連続でメダルを獲得していたが、4日目はメダル獲得に失敗。男子も含めて、柔道競技では初めてメダルを逃した。

 左手首手術などを乗り越えて2大会連続の五輪切符を獲得。今年3月のグランドスラム(GS)タシケント大会では5試合オール一本勝ちで、約1年1カ月ぶりの復帰戦を制した。「4年前から東京五輪で勝つ準備をしてきた」と、全てを懸けて臨んだが、メダルには届かなかった。

 ◆田代未来(たしろ・みく)1994年(平6)4月7日生まれ、東京都出身の27歳。小2で柔道を始め、神奈川・相原中―東京・淑徳高。高1だった10年にユース五輪と世界ジュニア選手権を制覇した。14、15年世界選手権3位を経て、16年リオ五輪に出場も5位。18、19年の世界選手権は準優勝。コマツ所属。得意技は内股。左組み。1メートル63。

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