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本命タナゴは0匹もクチボソ“ミクロの春” 小さな魅力の1匹 26年初ゲット

[ 2026年4月1日 05:30 ]

この日の全釣果。小さなクチボソとスジエビ…
Photo By スポニチ

 【公園に行こう】春の訪れに心躍る季節。公園では草木の色づきが目を楽しませてくれるが、池の中にも色づく魚たちがいる。タナゴだ。水陸ともに“花見”気分で神奈川県内の公園に向かったが…。(コブナ釣り師)

 日に日に暖かくなるのを感じつつ、そろそろ見たい…と思っていたのが婚姻色の出たタナゴ。緑や紫、赤に染まった小さな魚体は「里山の宝石」と呼ばれるが、首都圏の公園でも釣れる池があるのは、この連載でも何度か書いてきた。

 その日はやや肌寒い曇り空ながら、前回1月の釣行に比べれば格段の暖かさ。午前10時半過ぎ、車で15分の公園へ。午後から花見で猶予は約2時間。

 池は2つあり、大きい方は先客がいたが小さい方はゼロ。階段状のコンクリートの岸に座り、1・2メートルの竿で水面に突き出た水草周りを狙う。5分ほどでウキがピクピク動き、竿をあおる。プルプル震える小さな引き、水面近くに見えた小さな魚体。だがバラしてしまった。さらに5分後、小さな引き込みに合わせると、プルプルせずに上がってきたのは3センチのスジエビ…。

 その後も何度かプルプルはあり、タナゴも来たが(おそらくバラタナゴ)、空中でバラしが続く。ハリ掛かりが浅い…竿さばきに繊細さが欠けていたか。タナゴはハリのフトコロが狭いので丁寧に抜かなければいけない。

 そもそも当たりの数が少ない。来ても続かない。この時季は三寒四温というが、2日前まで暖かかったのに、前日から気温が下がっていた。とはいえ、冬のさなかに比べれば格段に暖かく、悪くないと思っていたのだが…春の小物釣りは「三寒四温の“温”を狙え」と言うらしいが、勤め人には酷な格言で…。

 隣の池から「今日はダメだー。タナゴ6匹、クチボソ2匹」と声が聞こえた。テンション低めのタナゴを何とか釣ろうと工夫を凝らす。練り餌を練り直し、より小さな玉が付く粘度に。水温の上がりやすい浅場を狙えるよう70センチの竿に…それでも、ビクに入れることができたのはクチボソ3センチ。この日の釣果はスジエビとクチボソ1匹ずつ、バラシ4匹。

 何度も来ている釣り場だが、本命ゼロは久々の屈辱。釣れない時の工夫も覚えたつもりでいたが、まだまだ引き出しが少なかったと痛感。思い通りにいかないのが自然相手の面白さと言い聞かせる。

 といいつつ、実はクチボソも好きな筆者。タナゴと同じくらい小さい上に、幅広なタナゴの3分の1もない体高。実はタナゴ以上に“ミクロの釣り”が楽しめる魅力を秘めている。今年初クチボソも釣れたし良しとするか。

 ≪食用&贈答も スジエビ≫釣りの対象として人気のテナガエビと違い、ほとんど注目されないスジエビ。オスは3・5センチ、メスは5センチほどに成長する。実は唐揚げなど食用にもなり琵琶湖産のスジエビと大豆を甘辛く煮た郷土料理「エビ豆」は贈答品としても人気。近年は外来種チュウゴクスジエビが各地で定着しつつある。筆者が釣ったのは、模様から在来種とみられる。

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