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クロダイ「やっと来た~」 フグに苦戦も38、30センチ 数時間粘って

[ 2026年3月5日 05:30 ]

38センチと30センチのクロダイを手にする小林克幸さん
Photo By スポニチ

 【純平の磯リポート】新潟・東港の春クロダイが上向いてきた。年明けから続いた寒波もようやく落ち着き、気温も上昇。仲間のお誘いに乗って、現地に向かった。(スポニチAPC・小林 純平)

 日本海側の冬は、連日の除雪でヘトヘトになるほどの大雪。だが、2月中旬になって一気に春めいてきたと思ったら、すぐさま新潟市の釣友・小林克幸さん(60=飲食店経営)から「東港のクロダイが面白くなってきた」と連絡が入った。初釣りの1月には、大雪の中で40センチオーバーを仕留めているご仁だ。

 東港の水深は5メートル前後だが、水温の低さが気になる。餌取りのフグや小魚はいるだろうか。この日は、2人ともマルキユーのナンバー湾チヌ2にオキアミをブレンドしてフカセ釣り。

 春めいてきたとはいえ、北西の風は冷たい。まだまだ防寒対策は必要だ。ベタ底狙いで仕掛けを投入したが、1投目から付け餌のオキアミが消える。2投、3投と繰り返しても、オキアミが残ってくることはない。

 東港に通い慣れた小林さんの話では、フグの多さは半端でなく、チヌパワーくわせダンゴ釣法(付け餌を食わせダンゴで包むフカセ釣り)でなければ釣りにならない日が圧倒的に多いという。この日もフグの動きは活発なようだ…。

 フグの攻撃が止まることはなくハリの消耗が続く。小林さんはハリを付け直しているが、深刻な顔ではなく、いつものことのように笑顔で仕掛けを振り込んでいる。

 粘ること数時間。フグの当たりが少なくなってきた頃、小林さんが「やっと来た~!」と叫んだ。竿が気持ちよく曲がり、何度か仕掛けを海中に引き込まれたが、危なげなく海面に引き上げた。玉網に入れて安堵(あんど)の笑顔を見せた。38センチのサイズに多少の物足りなさはあったが、フグの猛攻の中から引き抜いたクロダイは価値のある一匹だ。

 その後も小林さんは30センチを追加。だが、最後まで筆者の竿が曲がる場面はなかった。

 とはいえ、東港のクロダイは、これからが乗っ込みシーズンに突入する楽しみな釣り場だ。(マルキユーフィールドテスター)

 ▼釣況 上信越地区東日本釣宿連合会所属、新潟東港・鈴木釣具店=(電)0254(27)2639。

 【コラム 潮どまり】≪ノドグロ=アカムツよりクロムツ派≫ノドグロの完全養殖が世界で初めて成功した。かの近大水産研究所の大ヒットだ。我々の口に届くのには、まだ時間がかかりそうで、こちらの身が持つか心配だ。

 正式名称はアカムツ。希少性の高い高級魚で、深海に棲み、釣りとしては難しい部類に入る。我がスポニチAPCにも“ノドグロ師”がいて、時折釣果を誇っている。うらやましい…と言いたいところだが、僕はクロムツ派である。かつて仕事で新潟に行った際、酒場でノドグロの塩焼きを薦められるまま食べた。それは、おいしいを通り越して「うまい!」だった。

 それでもなお「黒」が好きだ。何といっても、煮付けは最高だからだ。

 ノドグロの名が一気に広まったのは、テニスの錦織圭選手が10年くらい前、全米オープンで準優勝して凱旋した際「ノドグロが食べたい」と言ったからだという。それが今では超高級魚。その意味では、究極の出世魚だ。

 ただ“捕食性釣り師”としては、比較的釣りやすいこともあって、なおさら「黒」の肩を持つ。毎回ツ抜けくらいはいきたいが腕が追い付かない。時たま姿を見せる黒い宝石を取り込み中に仕掛け扱いが拙く、鋭い歯でこすられてポチャンとやらかしてしまった時の悔しいこと。

 まあ、己を呪っても始まらない。次を信じて、竿先を見つめるのである。(スポニチAPC・町田 孟)

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