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ヤマメ釣りのボーナス 尺イワナ 名人と一緒に「超激戦区」奥多摩町の日原川へ

[ 2026年5月3日 05:30 ]

放流後に居残り成長した感じの尺イワナ。ヤマメ釣りのボーナスとして喜んでおこうと思いました
Photo By スポニチ

 【奥山文弥の釣遊録】新緑の4月下旬、東京都奥多摩町の日原川へヤマメ釣りに行ってきました。多摩川上流にある支流で、SNSなどで釣り情報がたくさん出ている超激戦区。今回は小学3年生の頃から日原川で釣りをしているという名人で奥多摩漁協理事の福島順市さんと一緒です。

 福島さんは餌釣り、筆者はルアー。2人で釣り上がる場合、通常は交代で攻めるものですが、福島さんが「どんどん先に行っていいよ」と勧めてくれました。後からでも餌なら十分釣れるそうです。

 お言葉に甘えて、筆者のペースで釣り上がることに。普段はミノーばかり使っているので、今回はスピナーで挑戦。“先発”はフランス・ルブレックス社のセルタ。日本のルアー黎明(れいめい)期から活躍しているルアーです。これを上流に投げ、流れより速いスピードで引いてくることでブレードが回転し魚を誘います。

 最初は反応がなく「さすが超激戦区」と思いましたが、ほどなくしてヤマメがヒット。多摩川本流の放流ヤマメとは違い、ヒレピンで胸ビレも透き通っていました。福島さんはこれを準天然魚と呼びます。稚魚、あるいは発眼卵放流から育った魚は天然魚と変わらないほど美しいと。

 1匹リリースし安心したので、今度は福島さんの餌釣りを見学。すぐに1匹掛けたので驚きましたが、魚を普通にリリースしたので、さらに驚きました。奥多摩エリアでは、放流魚を根こそぎ釣りたいという餌釣り師ばかりと思っていたので、少し反省。「食べたい時は持ち帰ることもあるけど、いつもは逃がしているよ。大きくなってからまた釣ればいい」と話していました。

 さらに釣り上がると、筆者がルアーを投げた後でも「ここにいないはずはない」と餌を流して釣っていました。餌は川虫です。

 次に使ったのは、同じくフランス製のブレットン。このルアーを投げていると懐かしくなりました。1匹釣るのに時間はかかりません。着水して巻き始めるのと同時にヒットすることもありました。

 再びルアーを交換。3番手は、やはりフランスで開発されたメップスのブラックフューリー。これを何度か投げると問題が発生。ブレードが黒く視認性が悪いため、ヒットの瞬間が見えません。ルアーをルブレックスのベルチックにチェンジすると、すぐにヤマメがヒットしました。福島さんは相変わらず、筆者が投げた後でも釣っていました。名人の餌釣り恐るべし、です。

 さらに上流へ進むと広い淵があり、ここで遠投するとガツンと強い当たりが。大物と分かる引きが伝わってきました。ゆっくり引き寄せると、それは大きなイワナ。計測すると36センチ。ヒレに欠損があることから、放流魚が居残って成長した感じでした。それでも尺イワナ。ヤマメ釣りのボーナス的な釣果として、ありがたく喜んでおこうと思いました。

 約3時間の釣りで、筆者は5匹。福島さんは8匹。超激戦区としては十分すぎる釣果でした。なにより、「もう釣られるなよ」と言いながらリリースする福島さんの姿が印象的でした。 (東京海洋大学元客員教授)

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