「どうする家康」第2話も伏線 夏目広次“24年前の約束”亡骸の横の人形にネット号泣「自戒のよすが」

[ 2023年5月15日 05:30 ]

大河ドラマ「どうする家康」第18話。24年前、蒲郡の港。幼き徳川家康を織田にさらわれる失態を犯した夏目“吉信”(甲本雅裕)は…(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は14日、第18話が放送され、主人公・徳川家康が武田信玄に惨敗した「三方ヶ原の戦い」(元亀3年、1573年)の“真実”が描かれた。家康の人生最大のピンチを2部構成で壮大かつ丹念に紡いだドラマ前半のクライマックスの一つ。事務方トップ・夏目広次の忠義と“名前間違い”の理由判明・伏線回収に、号泣の視聴者が続出した。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第18話は「真・三方ヶ原合戦」。討ち取られたかに思われた徳川家康(松本潤)。その亡骸は、金荼美具足(きんだみぐぞく)に身を包んだ夏目広次(甲本雅裕)だった。

 夜、三方ヶ原の集落。逃げ延びた家康たちが潜んでいるところに現れたのは、夏目だった。家康は思い出した。夏目の名前をいつも間違えていたのは、幼少期の記憶があったため。「おぬしは幼い頃、わしと一番よう遊んでくれた、夏目“吉信”じゃろ」。家康は三河一向一揆の際、夏目の謀反の罪を不問に。金荼美具足をまとった夏目は「足りませぬ。一度ならず二度までも、殿のお命を危うくした。この不忠者を、ここまで取り立ててくださった。これしきの恩返しでは足りませぬ」――。

 24年前、蒲郡の港。夏目“吉信”は幼き家康を織田にさらわれる失態(第2話、1月15日)。家康の父・松平広忠(飯田基祐)は夏目に改名を促し、切腹を免じた。

 夏目は「せめて、24年前に果たせなかったお約束を、今、果たさせてくださいませ。今度こそ、殿をお守りいたします」。家康は嗚咽が止まらず「駄目じゃ、吉信、駄目じゃ」と引き留めるが、夏目は「殿が死ななければ、徳川は滅びませぬ。殿が生きてさえおれば、いつか信玄を倒せましょう。殿は、きっと、大丈夫」。幼き家康に掛けた言葉と同じものを最後に伝え、家康の身代わりとなるべく、敵兵に向かっていった…。

 「三河一向一揆」「伊賀越え」と並び、徳川家康の“3大危機”に数えられる「三方ヶ原の戦い」が、第17話「三方ヶ原合戦」(5月7日)に続いて2週にわたって描かれた。

 次郎三郎時代の家康が夏目のことを覚えていなかった初回(1月8日)に加え、第2話からも“ロングパス伏線”。息絶えた夏目の横には、人形が転がっていた。

 SNS上には「夏目広次さん、夏目吉信に戻れたね…竹千代がいつも持って遊んでいた人形を最期まで持っていた夏目吉信に涙が…」「夏目殿の最期もちろん号泣したけど、最後に血に濡れた藁の虎の人形が映った時に、またボロボロ泣いた。立派な最期でした」「夏目広次が幼い竹千代が残した虎の人形をずっと持っていたのは、思い出とか情愛とか、そんなフワフワしたものではなく、己の失態を絶対に忘れまいという自戒のよすがとして持っていたんだと思う」などの声が続出。視聴者は悲嘆に暮れた。

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