【藤島ジュリー景子社長 一問一答】「異常性に違和感を持つことができず、深く後悔している」

[ 2023年5月15日 05:30 ]

ジャニーズ事務所
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 ジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子社長は14日、メディアなどから受けた質問に回答する形で文書を発表。見解とおわびの意思を表明した。一問一答は以下の通り。

  ――なぜ、すぐに会見を行わなかった?

 「まずは事実を確認し、責任を持って対応すべきだと考えた。専門家の協力を得ながら、声を上げられた方との対面、社内調査、具体的対応策についての協議等を慎重に進めたため時間がたった」

 ――BBCの番組報道、またカウアン・オカモトさんの告発について、どのように受け止めているのか?

 「事実であるとすれば、極めて深刻な問題だと受け止めた。改めて事実確認をしっかりと行い、真摯(しんし)に対応しなければならないと思った」

 ――BBCの番組報道、またカウアン・オカモトさんの告発は事実か?

 「問題がなかったとは一切思っていない。一方で、当事者であるジャニー喜多川に確認できない中で、私どもの方から個別の告発内容について“事実”と認める、認めないと一言で言い切ることは容易ではない」

 ――ジャニー喜多川氏の性加害を事務所、またジュリー社長は知らなかったのか?

 「知らなかった。週刊文春から取材のあった1999年の時点で長らくジャニーズ事務所は、タレントのプロデュースをジャニー喜多川、会社運営の全権をメリー藤島が担っていた。本件を含め、会社運営に関わるような重要な情報は、2人以外には知ることのできない状態が恒常化していた。私自身その異常性に違和感を持つことができず、ただただ情けなく、深く後悔している」

 ――03年の週刊文春との高裁判決で敗訴しているが、その時点でもまだ、性加害の事実を認めなかったのか?

 「今回の件が起こり、当時の裁判を担当した顧問弁護士に経緯確認するまで詳細を把握できていなかった。その時点でもジャニー本人は自らの加害を強く否定していたこともあり、結局メリーおよび同弁護士から、ジャニーに対して“誤解されるようなことはしないように”と厳重注意をするにとどまった」

 ――再発防止策をどう考えているか?

 「外部からの協力も得ながら“コンプライアンス委員会”を設置しており、これまで以上に取り組みを強化、徹底させていく。さらに外部の厳しい目で指摘する役割として、社外取締役を迎え入れて経営体制を抜本的に見直すよう、現在人選、依頼を進めている」

 ――なぜ、第三者委員会を設置して徹底調査をしないのか?

 「本件でのヒアリングを望まない方々も対象となる可能性が大きいこと、ヒアリングを受ける方それぞれの状況や心理的負荷に対しては、外部の専門家からも十分注意し、慎重を期する必要があると指導を受けたこともあり、別の方法を選択するに至った。既に告発された方、また今後あらたな相談をご希望される方のために、相談を受ける外部窓口を月内に設置する」

 ――カウアン・オカモトさんとは会ったのか?会ったのであれば何のために会ったのか?

 「私が直接お会いして、長い時間話した。今後このようなことが二度と起こってはならない。その為にも彼が声を上げたということを深く理解した」

 ――被害を訴えてきた方たちに対して、どう向き合う予定か?

 「被害を訴えておられる方々、精神的に苦しんでおられる方々に対しては、カウンセラーをはじめ、専門家の力もお借りしつつ、誠実に向き合っていく。それをやらずして、私たちに未来はない」

 ――自身の経営責任をどう考えているか?また責任がある場合どう責任を取るか?

 「責任はあった。私が辞職する選択肢も考えた。ただ今すべきはこの問題から逃げることなく、被害を訴えてこられた方々に向き合うこと、さらにこれから先、二度と同様の問題が起こらないよう経営改革、社内意識の抜本的改善をやり抜くこと。所属しているタレントたちの今、そして未来への思いを尊重しながら対話を重ねていく、それが自分にできる責任の取り方」

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