濃厚接触者の待機期間短縮 岡田晴恵教授は問題点指摘「抗原検査は感度がそんなに良くない」

[ 2022年7月22日 17:45 ]

東京駅前
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 白鴎大学の岡田晴恵教授(感染症学)が22日、TBS系「Nスタ」(月~金曜後3・49)にリモートで生出演し、政府が発表した新型コロナウイルスの濃厚接触者への対処方針の変更に異議を唱えた。

 後藤茂之厚労相はこの日、感染拡大を防止しながら社会経済活動を維持する観点から、濃厚接触者の待機期間を現在の7日から原則5日と短縮することを発表。さらに2、3日目の抗原定性検査でいずれも陰性だった場合は、3日目で待機を解除するとした。

 岡田氏は「家庭内感染などを考えますと、5日間は必要なんだろうなと思います」と、待機期間については理解を示した。しかし、抗原検査に関する取り決めについては「抗原検査というのは、感度がそんなに良くない。陽性だった場合は確定で陽性なんですけど、抗原検査で陰性だったとしても陰性とは言い切れない」と、精度の低さから問題を指摘。「ここでは、“PCR検査で陰性ならば”というような、抗原からPCRと(変更する)、ここだけは大事なところだろうと思います」と提案した。

 ホラン千秋から、PCR検査に人があふれる可能性を指摘されると、岡田氏は「そうですけれども、そこは昔から言っているように、PCR検査の拡充は大事なことだった。いろんな医療機関でやれるようにするというのも大事なことだった」と、検査場の十分な拡大をしなかった政府にいらだちを口にする場面も。「濃厚接触者を3日目で抗原検査でなしにするということになると、ますますウイルスが拡大する要因になる。そうすると患者さんが増えて、重症になる方、犠牲になる方が増えていく要因になるというふうには思います」と懸念した。

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2022年7月22日のニュース