レディコミの女王が巨額詐欺被害、金額に共演者絶句 「まさか私が…」 名倉潤が指摘「それが一番ダメ」

[ 2022年7月22日 14:00 ]

 レディースコミック界を代表する漫画家・井出智香恵さん(74)が、21日深夜放送のテレビ東京系「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」(木曜深夜0・00)にゲスト出演し、過去の詐欺被害について告白した。

 「羅刹の家」「女監察医」など、一時期は同時に6本の連載を抱え、「レディコミの女王」とも呼ばれる売れっ子作家。20年にも同番組にゲスト出演したが、その時も実は詐欺被害に遭っている真っ最中だったという。その詐欺は、国際ロマンス詐欺だった。

 ある時、映画「ハルク」などで知られるハリウッド俳優マーク・ラフォロを名乗る男から、井出さんのファンであることを告げるダイレクトメッセージ(DM)が届いたという。男は井出さんの作品を手に持った動画でアピール。井出さんは「うそのビデオですね。信じちゃいますよね」と肩を落とした。動画はAI(人工知能)を駆使したにせものだったという。

 マークを名乗る男は、愛のささやきから、次第に金銭を要求するように。妻との離婚が成立せず、金が差し押さえられているなど、巧妙な理由を付け、18年ごろから井出さんに金銭の振り込みを求め始めたという。

 もともと手持ちの金があまりなかったという井出さんは、友人や子供たちに借金を続けた。被害総額は「7500万。あまり言わせんといて…」と告白。出演者たちを絶句させた。

 男は「事故に遭った」と言っては、証拠として入院中の写真を送ってきたというが、それも合成写真だった模様。またある時は、男の知人を名乗る外国人が井出さんの元を訪れ、なぜか黒く塗られた米ドル札がぎっしり詰まったスーツケースを置いて行ったという。外国人がその場で、一部の札に謎の油をかけると、札は本物のドル札に。相手側は「12億円分ある」と主張していたが、それ以外の札はにせものだったという。

 娘の忠告で、詐欺被害に気付いた井出さん。「そういうことがあると信じられなかったですね。まさか私が…」と振り返ると、「ネプチューン」名倉潤は「それが一番ダメなんですね」と指摘した。

 井出さんが男からのメッセージを無視していると、相手は黒いドル札を引き合いに「マネーロンダリングで訴える」などと脅しに転じてきたことを明かした。

 今では、自身の詐欺被害を赤裸々に明かす井出さん。「わなにかかって苦しんでいる人がいっぱいいる。その人たちを助けなければ。私が騒げばある程度、注目されますしね」と、その理由を明かした。「気の毒な人もいっぱいいて、その人たちを見ると、私が黙っていてはいけない」。苦い経験を胸に、今後も啓発活動を続けていくことを誓っていた。

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2022年7月22日のニュース