船舶専門家・山田教授「危ない時に歯止めをかけるシステムが必要」 容易に“運航できてしまう”現状に警鐘

[ 2022年4月26日 17:35 ]

 海難事故に詳しい東海大学海洋学部の山田吉彦教授が26日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演。北海道・知床半島沖で子ども2人を含む乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU1(カズワン)」=19トン=が23日に遭難した事故を受けて、新たなルール作りの必要を訴えた。

 タレントの鈴木紗理奈が事故について、「知れば知るほど疑問が出てきますね」と口に。「低体温症で亡くなられていたかもしれないということは、(救命)ベストを着けてたとて、まったく救命にはならなかったわけですよね」と指摘。「どうして本当に何か起きた時に“これがあれば”という綱になるものが用意されてなかったんだろうと思います」と憤りを募らせた。

 ここでMCの石井亮次アナが「観光船のローカルルール、独自ルールを作らないと、ということですかね」と口にすると、山田教授も「海域に合わせた独自ルールが必要だと思います」と同意する。現状について、「国が決めた基準では営業ができてしまうんですね。船長がいて、船員がいて、船が検査を通っていれば、運航ができてしまう」と問題提起。その上で「危ない時に歯止めをかけるシステムが必要だと思うんですね。お客様が見られる、理解できる情報提供の仕方が求められると思います」と訴えた。

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2022年4月26日のニュース