「ちむどんどん」良子役・川口春奈 大河出演が糧 「今までと違うようなお芝居を」

[ 2022年4月26日 08:00 ]

連続テレビ小説「ちむどんどん」で長女・良子役を演じる川口春奈(C)NHK
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 【牧 元一の孤人焦点】NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」でヒロイン・暢子(黒島結菜)の姉・良子を演じている女優の川口春奈(27)がインタビューに応じ、作品への思いを明かした。

 ──今、どんな思いで作品に臨んでいますか?
 「台本を読んでいても、お芝居をしていても『家族は、いいな』という思いがわき上がってきます。今、自分が欲している、家族の愛が胸に刺さります。この20代後半という年齢で、しっかりと家族を描く作品に携われて、運が良かったし、本当に恵まれていると思います」

 ──今回の出演が決まって、ご家族の反応はいかがでしたか?
 「私を毎朝見られる機会ができたということで、母がとても喜んでくれました。今まで私がそのような作品に出たことがなかったので」

 ──ご自身はどんな思いでしたか?
 「純粋にうれしかったです。朝ドラは学生の頃から、いつかは出てみたいと思っていました。みなさんに毎日見ていただける機会ができたことをうれしく思いますし、今まで体験したことのないチャレンジなので成長するきっかけになると思います」

 ──川口さんと言えば、一昨年のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」で演じた帰蝶役がとても素晴らしかったです。
 「あの経験が糧になっていることは間違いないです。自分が踏み込んだことのなかった時代劇で、大河ドラマという大きなプレッシャーを背負った上で1年間頑張れたことは自分の身になっていると思います」

 ──あの大河で、役者として成長し、自信を持てたのでは?
 「どんなところが成長したかと問われれば、なかなか答えを見つけるのが難しいですが、あの大河でみなさんに知ってもらえたということをダイレクトに感じる部分があって、改めて作品の影響力の大きさを感じます。自信がついたと言い切るのは難しいですが、本当に良い経験をさせていただいて、もしかしたら、堂々とお芝居をできるようにしていただいたかもしれません」

 ──この朝ドラで目標にしていることは何ですか?
 「まずは健康管理、体調管理です。これは朝ドラに限らず、永遠のテーマですが、今回は撮影期間も長いし、コロナ禍でもあるので、何事もなく撮影と放送を終えることが目標です。今は体調がとても良いです。朝ドラは平日に撮影して、夜遅い時間までかからないスケジュールなので、健康的な生活ができています。心と体のバランスも保ちやすいです」

 ──演じている良子という女性について教えてください。
 「長女でしっかり者、責任感と正義感が強い女性です。一方で、その年齢ならではの弱さを持っていて、人間味があふれ、完璧ではありません。その人生はヒロインに匹敵するくらい波瀾万丈です。この朝ドラで描かれる時代は、女性が結婚して育児をしながら働いていくことが世の中に受け入れられにくい時代でした。でも、良子はそういう女性を目指して生きていきます。もがきながら成長していく良子は、見ていただく方々に応援していただける存在だと思います」

 ──ヒロイン・暢子を演じる黒島さんはどんな役者さんですか?
 「しっかりしていて、頑張り屋で、暢子と重なる部分があります。彼女を見て、私も頑張らなくては、と思います。仲良くしてもらっていて、2人でご飯を食べに行ったりもしますが、私の話を聞いてくれたりして、妹の役なのにお姉さんのような感じもあります」

 ──最後に、視聴者へのメッセージをお願いします。
 「初めての朝ドラということもあるので、今までと違うようなお芝居をお見せできればいいな、と思います。この朝ドラは『いつの時代も、家族は、いいな』と思ってもらえる作品、良子は人に勇気を与えられるキャラクターなので、見ていただいてポジティブな気持ちになっていただけたら、うれしいです」

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。芸能取材歴30年以上。現在は主にテレビやラジオを担当。

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