橋下徹氏 国際線到着便の予約停止に「完全な憲法違反…日本国民の入国を認めた上で、国内で隔離すべき」

[ 2021年12月2日 10:40 ]

元大阪市長で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が2日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。政府が1日に新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」について、国内で2例目となる感染が確認されたと発表したことに言及した。

 2例目となる感染は、南米ペルーから中東カタール経由で成田に到着した20代の男性で、11月27日に入国し、現在は医療機関で隔離されている。同じ飛行機に乗っていた乗客114人も濃厚接触者として扱う。国土交通省は日本に到着する国際線の新規予約を12月末まで停止するよう各航空会社に要請。全日本空輸と日本航空は1日、国交省の要請を受けて、日本に到着する全ての国際線の新規予約受け付けを停止した。日本人も対象で、予約していなければ原則、年内の帰国ができなくなる。

 MCの谷原章介(49)から「日本人の入国まで止めるのはやり過ぎだと言う声もあるんですが」と聞かれた橋下氏は「感染症の専門家の方からすれば、そういう(対策を立てるための措置という)考え方があるのかも知れませんが、法的にこれは完全に憲法違反です」とし、「外国人を水際で止めるというのは仕方ないと思う。感染拡大を遅らせる、医療態勢を強化する、ワクチンの効果を検証するために時間稼ぎするのは当然なんですが、日本国民を入国拒否するっていうのは絶対にあってはならないこと」と自身の考えを述べた。

 そして「日本国内の安全を守るために、外にいる同胞の入国を拒否するなんて完全に憲法違反で、政治行政の実務上、大変なことがあるかも分からないけれど、日本国民の入国を認めた上で、日本国内で隔離すべきなんですよ。犯罪者でも入国拒否はできません。犯罪者でも日本国民は1回入国させて日本の刑務所に入れるんですよ。我々の同胞が海外でいざという時に、例えば紛争とかの問題で日本の国に逃げ込みたいって時にゲートを閉めるってどんな国なんですか」と主張。さらに「海外にいて、日本に帰りたいって言う人を戻すことができないような日本の政治が、拉致被害者を取り戻せるわけない。もっと憲法学者も日本の政治家も国会議員も憲法を考えて。僕、朝から怒りまくってますけど、これ絶対にあってはならないことです。日本国内で隔離すべきなんですよ」と強調した。

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2021年12月2日のニュース