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藤井竜王 今年最後の公式戦も締めた 1年で2冠を追加して4冠に「全体として実力以上の結果を出せた」

[ 2021年12月3日 01:50 ]

名人戦B級1組順位戦の9回戦で近藤誠也七段(左)との対局を前に、駒袋を開ける上座の藤井聡太竜王(日本将棋連盟提供)
Photo By 提供写真

 将棋の藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖含め4冠=が2日、大阪・関西将棋会館で、名人戦B級1組順位戦の9回戦で近藤誠也七段(25)と対局し、114手で勝利した。藤井にとって今年最後の公式戦。12月は始まったばかりだが、イベント出演や収録済みテレビ対局の放映はあるとはいえ、「仕事納め」と呼べそうな将棋。王位、棋聖で始まった今年はその2冠を防衛し、さらに竜王、叡王を追加した。1年を振り返り、「全体として実力以上の結果を出せた」と手応えを見せた。

 午前10時の対局開始から長く劣勢だったが13時間後の午後11時頃、逆転。近藤のと金を払った角が、その攻めの拠点である桂、さらには香獲りに。形勢をひっくり返し、粘る近藤を投了へ追い込んだ。

 「形勢は苦しいと思っていました」。率直にそう語りながらも粘り強く指し続け、逆転の機をうかがった。働きの悪かった角に活が入り「(角が)使える形になって難しくなったと思った」と手応えを感じたという。

 13人が総当たりし、名人挑戦権を争うA級への昇級2枠を争う同級。7勝1敗で7勝0敗の首位・佐々木勇気七段(27)を追う2番手だった藤井は8勝1敗とし、この日屋敷伸之九段(49)に敗れた佐々木を抜いて首位に立った。

 次回10回戦は抜け番のため、残り3局に谷川浩司九段(59)の史上最年少名人記録21歳2カ月の更新へ希望をつないだ。藤井が「谷川超え」を果たすには今年度でA級昇級し、さらに来年度A級での戦いを勝ち抜き、最短ルートで名人挑戦権をつかむ必要があった。

 「自分は次の対局が年明けになる。それまでにいい形にして全力を尽くしたい」。16年のデビュー以来、1年納めの対局は6連勝となり、今年もしっかり締めた。年明けからは5冠目を目指し、今年度最後のタイトル戦、本社主催・第71期ALSOK杯王将戦7番勝負に9日から登場する。

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2021年12月2日のニュース