藤井竜王 年内最終対局、近藤七段とのB級1組順位戦始まる 1年納めの公式戦は過去5連勝

[ 2021年12月2日 11:04 ]

名人戦B級1組順位戦の9回戦で近藤誠也七段(左)との対局を前に、駒袋を開ける上座の藤井聡太竜王(日本将棋連盟提供)
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 将棋の藤井聡太竜王(19)=王位、叡王、棋聖含め4冠=が2日午前10時、大阪・関西将棋会館で、名人戦B級1組順位戦の9回戦で近藤誠也七段(25)との対局が始まった。先手は近藤で持ち時間は6時間。戦型は角換わりへ進んだ。

 対戦成績は藤井の5勝1敗。唯一の黒星は一昨年2月、C級1組順位戦で喫した。全10回戦を9勝1敗の好成績で終えたが、昇級初年度の藤井は順位が下位だったため、相星の近藤ら上位2人に昇級をさらわれた痛恨の1敗だった。

 B級1組へ舞台を移した今回、藤井は現在7勝1敗で7勝0敗の首位・佐々木勇気七段(27)を追う2番手。昇級枠は2枠。近藤は2勝5敗で、3人が降級する同級にあって下から4番手と状況は苦しいだけに、お互い1勝の価値が大きい対局になった。

 藤井にとって今年最後の公式戦。収録済みのテレビ対局の放映やイベント出演、非公式戦はまだ年内にあるとはいえ、「仕事納め」と言えそうな将棋。王位、棋聖の2冠から2021年は始まり、その2冠を防衛した上で竜王と叡王を追加し、史上最年少の4冠に輝いた。16年のプロデビュー以来、1年納めの対局は5連勝しており、連勝をさらに伸ばせるかも注目される。

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2021年12月2日のニュース