中野貴司教授 国際線到着便の予約停止に「国内で変異株が流行するのを少しでも遅らせないと対策が」

[ 2021年12月2日 10:21 ]

フジテレビ社屋
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 日本感染症学会ワクチン委員会委員、日本渡航医学会理事長の川崎医科大・中野貴司教授が2日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。政府が1日に新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」について、国内で2例目となる感染が確認されたと発表したことに言及した。

 2例目となる感染は、南米ペルーから中東カタール経由で成田に到着した20代の男性で、11月27日に入国し、現在は医療機関で隔離されている。同じ飛行機に乗っていた乗客114人も濃厚接触者として扱う。国土交通省は日本に到着する国際線の新規予約を12月末まで停止するよう各航空会社に要請。全日本空輸と日本航空は1日、国交省の要請を受けて、日本に到着する全ての国際線の新規予約受け付けを停止した。日本人も対象で、予約していなければ原則、年内の帰国ができなくなる。

 中野教授は「現在、日本は年末年始で、例えば私が外来で診療している患者さんでも、父親が年末年始で帰ってこられてご家族で再度赴任される方がいらっしゃる方がいる。そういう方々はたぶん予定が狂ってしまったと思うんですが、個々の方にはいろんな事情があると思いますが、国内で変異株が流行するのを少しでも遅らせないと対策が立てられない。そのためのしばらくの間の水際対策であるかと考えています」と自身の考えを述べた。

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