B’zが叫ぶ!『セクシャルバイオレットNo.1』 16年ぶりカバー曲 松本隆氏のトリビュート盤で

[ 2021年6月15日 05:31 ]

松本隆氏のトリビュート盤に参加することになったB’zの稲葉浩志(左)と松本孝弘
Photo By 提供写真

 ロックユニット「B’z」が作詞家松本隆氏(71)のトリビュート盤「風街に連れてって!」(7月14日発売)に参加することが決まった。桑名正博さん(享年59)のヒット曲「セクシャルバイオレットNo.1」を担当する。B’zのカバーは05年、マルーン5の「This Love」以来、16年ぶりとなる。

 「セクシャル…」は79年に発売された桑名さんの代表曲で、松本氏にとっては自身初のオリコンチャート1位を記録した思い入れの強い一曲。それだけに今作をプロデュースする亀田誠治氏(57)が誰にカバーしてもらおうか悩み、公私で親交のあるB’zに直接手紙を書いてオファーしたところ、即快諾を得た。

 即断した背景には、ギタリストの松本孝弘(60)と桑名さんの浅からぬ縁があった。松本はB’z結成前、セッションギタリストとして活動中の20代前半に、桑名さんのバックバンドに在籍。当時、同曲を何度も演奏しており、松本は「改めてまたこのようなチャンスが巡ってきたのはきっと縁ですね。兄貴もきっと天国で喜んでくれていることでしょう」と思いをはせた。

 B’z版「セクシャル…」は亀田氏のゴージャスなアレンジが加えられた。「松本はアクセル全開でギターソロを弾き、ボーカルの稲葉はそのサウンドの上を縦横無尽にシャウトしている。まるでB’zの新曲かと聞き間違えるような骨太サウンドに仕上がっている」(発売元の日本コロムビア)という。

 ボーカルの稲葉浩志(56)は「まさか自分が『セクシャルバイオレットNo.1』という歌詞をこんなに歌いまくれる日がくるとは思いませんでした」と感激している。

 松本氏の作詞活動50周年を記念したアルバムで全11曲が収録される。そのうち目玉の一曲をB’zがカバーし、松本は「リアルタイムで松本さんの歌詞の世界に触れられた世代のみならず、若い世代にもぜひ触れていただきたいと思います」と呼び掛けた。

 【三浦大知、吉岡聖恵らも参加】B’zを除く10組はすでに発表されており、三浦大知(33)が原田真二(62)の「キャンディ」、いきものがかりの吉岡聖恵(37)がチューリップの「夏色のおもいで」をカバーする。松本氏は「僕が作詞家になって50年、その区切りでもあり、半世紀を生き延びた僕のサバイバルの歴史でもある」としている。

続きを表示

この記事のフォト

2021年6月15日のニュース