思った以上の“ガチ感”バトルで話題 テレ東「芸人動画チューズデー」

[ 2021年6月15日 15:33 ]

テレ東・岩下裕一郎プロデューサーインタビュー(上)

テレビ東京「芸人動画チューズデー」でエースと言われるも最下位となってしまった男女コンビ「ラランド」
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 テレビ東京で4月にスタートしたバラエティー番組「芸人動画チューズデー」(火曜深夜0・30)の“ガチンコ動画バトル”が話題だ。

 5組の芸人が「芸人がやってみたかったドッキリ」などのテーマに沿って自由に動画を作成。同時にそのダイジェスト版も作って、収録前にツイッターとYouTubeに投稿。どの動画を見てみたいか、ツイッターで投票を募り、業界人投票(プロ審査)も交えた結果は収録当日に5組に明かされる。上位4組のものがオンエア。最下位になると動画がお蔵入りになるだけでなく、次回から他の芸人と入れ替えとなり、出演できなくなるという厳しい戦いだ。

 岩下裕一郎プロデューサーは「最下位になった芸人さんが凄くショックを受けるので、思った以上に“ガチ感”が出ています」と明かす。放送開始以来、常に上位だったコンビ「ラランド」が5月18日の放送で最下位に。岩下氏は「エースの脱落に緊張が走りました」と振り返る。視聴者参加型に加え、真剣勝負のドキュメンタリー要素が番組を面白くしている。

 この人気を支え、さらに番組の奥行きを深めているのがディレクターのサポート。芸人5組にそれぞれ付き、1本5分前後の動画と、収録前にSNSに投稿する30秒と60秒のダイジェストを一緒に考えて作り上げる。本番用の動画を作る時には「その芸人さんの発想が具現化される」(岩下氏)が、ダイジェストは視聴者が投票するために見るもので、短時間に面白さを伝えるため、プロであるディレクターの腕がより試される。

 岩下氏は「芸人さんが落選すると担当ディレクターは凄く責任を感じてしまう。なんとも言えない空気になります」と語る。落選した芸人にも再び出演オファーをする意向があるという。ディレクターもリベンジに燃えそうで、こちらの戦いも視聴者の楽しみとなる。

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