ヤクルト・中村 活躍の背景にあった「準備」 高津監督のミーティングでの“言葉”も力に

[ 2021年12月3日 09:00 ]

ヤクルト・中村
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 ヤクルトの中村悠平捕手(31)が、6年ぶり2回目のゴールデングラブ賞を獲得。「私一人で取れた賞ではないと思いますし、投手、野手とが協力してくれて受賞できたと思います。本当にうれしく思います」と喜んだ。

 日本シリーズMVPにも輝いた扇の要は、開幕から1年を通し、打撃にリードに好調だった。背景にあったのは「準備ですね」。2度の負傷離脱で29試合出場にとどまった昨年を踏まえ、オフから練習量を増やしていた。恒例となっている1月の愛媛県松山市での自主トレは「1週間くらいだったのを、2週間こもって打ちまくりました」と通常の倍の時間を打撃練習に割いた。

 グラウンドを離れた夜は、リード面の分析にも時間を設けてきた。その結果、「これだけやってダメなら仕方ないと思えるようになった」と心境にも変化が。膨大な練習量が自信を生み、前向きな思考をもたらせた。攻守ともに下準備を済ませることで「試合中に悩むことがなくなった」と割り切り。これが打撃、リードともにいい影響につながった。

 優勝争い真っただ中の9月7日の阪神戦では、敵地の甲子園で高津監督が全コーチ、選手、スタッフを集めた。「絶対大丈夫」という金言をナインに授けたミーティングの中では「人事を尽くして天命を待つ」という言葉もあった。真剣な表情で聞き入っていた中村は「まさに、そうだなと。自分がやってきた“準備を完璧にして試合に臨む”というところと一緒だった」と深く共感し、改めて自信を持って戦った。6年ぶりのリーグ優勝、20年ぶりの日本一へ登りつめる最後のエネルギーに変えた。

 最下位から頂点に立ち、来季は他球団から追われる立場になる。「本当にいい一年でした」と余韻に浸っていた中村も、連覇に向けた準備を始める。(記者コラム・川手 達矢)

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