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イチローさん“具体的すぎる走塁指導”盗塁の構え、1歩目、ベーランの膨らみ方まで… 千葉明徳を訪問

[ 2021年12月3日 17:00 ]

千葉明徳高の選手の指導に訪れ、走塁の指導をするイチローさん
Photo By 代表撮影

 マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(48)が3日、千葉明徳で選手指導を行った。2日から訪問しており、指導2日目となった。

 部員は1年生19人、2年生25人、夏の大会後に引退した3年生19人の計63人が参加した。選手は白の練習着で背中に名前が入っており、イチロー氏も「〇〇選手」と名前を呼びながら、時に選手をリラックスさせるように笑顔ものぞいた。

 3年連続で夏の千葉大会ベスト8の壁を越えたいとの理事長の熱意を受け、実現した指導では、まず走塁練習でイチローさんの考えが伝えられた。まずは二塁への盗塁。一塁ベースから二塁ベースへ真っすぐな白い線を2本引き「(このラインの中に収まるように)動きをイメージできるようにやってみて」と注文。投手をつけ、けん制を入れた本格練習の中、まずイチローさんはけん制球に対する戻り方を実演した。

 「左ピッチャーの時は、いったん(重心を)下げると、出されづらくなる。左ピッチャーが足を上げた時にいったん下がると、見やすくなる。そのまま(重心を上げたまま)見ようとすると、(二塁に)行きたくなる。けん制がないだろうと動いてしまう」と説いた。

 次にスタートの切り方では、足の置き方の考え方が伝えられた。「1歩目の切り方。リードしている時にスクエアだと、(こっち(投手寄り)に行く。右足を少し下げて、ややオープンに構えて1歩目をここ(ライン内)に持ってくる」。二塁盗塁時に両足を平行にそろえてリードをとると、1歩目がライン外となり、進行方向への推進力、そして距離をロスすることになる。日米通算で708盗塁した技術の一端を教えた。

 岡野賢太郎監督にも、盗塁のフェイント(盗塁するぞと見せかける偽スタート)などへの考え方を説いた。「来るだろうな、と思われる選手じゃないと効果がない。ここ、という時の一発なので。9イニングを通じて忙しい雰囲気を出してほしくない。ここは指示する側の話。あまり頻発すると効果は生まれない。落ち着いた空気の中で何か起きるという雰囲気を作らないと。特に強いチームとやるときは。上を目指すために頭に入れておいて」と話した。

 一塁から三塁へのベースランニンングについても「ここ(一塁ベースでスタートを切った時)で直線に行くと、あっち(二塁ベースを回る時)で膨らんでしまう」とし、二塁ベースを切る直前ではなく、一塁でスタートを切った時から、回りやすいように膨らむ形を伝えた。

 しっかりとした理論と考えに基づかれた走塁指導を選手は真剣に聞き入っていた。

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