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MLB 労使決裂で90年以来のロックアウト突入 誠也の交渉も凍結 「計算ずくの圧力」怒りの選手会

[ 2021年12月3日 05:30 ]

広島の鈴木誠也
Photo By スポニチ

 大リーグ機構(MLB)と選手会が交渉を続けていた新労使協定が1日(日本時間2日)、これまでの協定の失効期限までに妥結しなかった。労使に関わる全ての活動が止まるロックアウトに突入。ロックアウト期間中は選手の契約交渉が中断され、広島からポスティングシステムで移籍を目指す鈴木誠也外野手(27)ら日本選手にも影響が及んだ。

 ロックアウト突入を受け、マツダスタジアムで取材に応じた鈴木誠は「分かっていたこと。どういうふうにやっていくかは代理人の方と話しながらずっと考えていたので、特に焦りもないですし、今は自分ができることをやるだけ」と語った。

 労使の決裂は、ストライキでシーズンが中断した1994年とその影響で開幕が遅れた95年以来。ロックアウトは90年以来となる。球団幹部や代理人らが一堂に会して例年多くの移籍が決まるウインターミーティングの中止も決まった。

 マリナーズの公式サイトはこの日、オンラインで鈴木誠とマ軍が面談したと報道。ジェリー・ディポトGMは「彼はさまざまなことをこなす運動能力がある。できるだけ多くの才能を集めたい」と話したが、各球団との交渉は凍結となる。鈴木誠は、希望する現地での施設見学については「ロックアウトのこともあるし、今は何とも答えられない」と話すにとどめた。

 MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは野球ファンへの書簡を公表。譲歩しない選手会の姿勢を批判した上で「交渉が加速し、合意して来シーズンを予定通りに開幕できることを願っている」とした。選手会はロックアウトについて「球界全体に恩恵をもたらす誠意ある提案を放棄させる、計算ずくの圧力」と非難した。

 マ軍からFAになった菊池については、3年契約のオファーを受けており、メッツやブルージェイズが興味を示しているとMLBネットワークのジョン・ヘイマン記者が伝えたが、同様に交渉はストップ。エンゼルス・大谷の契約延長交渉への影響も懸念される。

 ≪顔写真使えず…選手会に肖像権≫ロックアウトの元来の意味は、オーナー側による「施設の封鎖」。選手は全ての球団施設を使用できなくなる。同時に、労使に関わる全ての活動が止まるため、移籍交渉は全て止まることになった。また、球団に雇用されているGM、監督、コーチらが、メジャー出場の前提になる40人枠の選手について、取材などで話すことができない。さらに、選手の肖像権は選手会が管理しているため、大リーグ公式サイトに記載される顔写真などは、労使紛争の間は使うことができない。

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