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MLB ロックアウトで2月&3月は契約交渉で大混乱か 選手会が新協定に合意するまで活動停止

[ 2021年12月3日 05:30 ]

新労使協定での主な争点
Photo By スポニチ

 90年のロックアウトは2月15日~3月19日の32日間。当時現場で取材していた記者2人に話を聞いた。ザ・プレーン・ディーラー紙のインディアンス担当、ポール・ホインズ記者は春季キャンプ地のアリゾナ州にいた。「球場の守衛が給料をもらえず、市長が観光収入が減って頭を抱えていた」と振り返る。

 ミルウォーキー・ジャーナル・センチネル紙でブルワーズ担当のトム・ホードリコート記者は「キャンプの集合日が遅れて良かったと思っていた選手もいた」と回顧。今回との違いを指摘し「90年はロックアウトに入る前に、みんな契約済みでチームの陣容が決まっていた。しかし今回は来季、誰がチームにいるのか分からない。合意して2月に集合したとしても、年俸調停交渉やFA交渉など、2月、3月は凄く混乱すると思う」と語った。

 今回失効した労使協定は、若い選手に高い給料を出す必要がない、オーナー側に有利なもの。さらに、今回はストライキの権利を選手会が交渉の武器にしないよう、ロックアウトで先手を打った。メジャーの労使は共存共栄。いずれ新協定に合意するだろうが、サラリーキャップなど根本的な問題が解決しなければ、新協定が失効する時に、同じことを繰り返す恐れもある。(奥田秀樹通信員)

 ▽90年のロックアウト 年俸調停権の取得条件や年俸に上限を設けるサラリーキャップ制などを巡って交渉が難航し、キャンプイン前の2月15日にロックアウトに突入。歩み寄りがないまま当初予定された4月2日の開幕戦を遅らせることが決まった。3月18日に合意して翌19日にロックアウトは終了。キャンプは同20日、オープン戦は同26日から行い、公式戦開幕は1週間遅れの4月9日となった。

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