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イチローさんの高校球児指導 甲子園優勝校、常連校、県ベスト8…選手の成長段階見極め、伝え方変える

[ 2021年12月3日 19:57 ]

千葉明徳高の選手の指導に訪れ、花束と記念品を贈られたイチローさん
Photo By 代表撮影

 マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチローさん(48)が3日、千葉明徳で選手指導を行った。2日から訪問しており、指導2日目となった。

 イチローさんが高校を指導するのは昨年12月の智弁和歌山、今年11月29、30両日の国学院久我山に続き3校目。それぞれのチームの持ち味や強化すべきポイント、選手の技量などを見分けながら、アドバイス仕方を変えている。

 初めての実現した指導は昨年12月に智弁和歌山で。全国制覇を果たした今夏含め春夏通算39度の甲子園出場を誇る強豪校では、スタートの切り方、帰塁の方法などの技術だけでなく心構えなど精神論にも及んだ。そこで強調したのが「感じる」こと。「(投手の癖は)醸し出す雰囲気で感じてほしい。それは隠せないので」と語りかけた。

 2度目の指導は今年11月29、30日。秋季高校野球東京都大会で優勝し、来春センバツ出場を当確させている国学院久我山だった。「強くなりたい」と熱意をしたためた手紙を読み、指導を引き受けた。フリー打撃を実演後は走塁を指導。「僕は(現役を)長くやったけど、走塁だけは簡単にならない。跳びながらリードを取ることはしない方がいい」と言い、リードの取り方を実演。「意識するだけで変わる。何日かではできないが、考えないと永遠にできない」と説いた。

 3校目の指導となった千葉明徳は「県ベスト8の壁を越えたい」という思いを受けての指導。選手の「送球がすっぽ抜ける。どうしたらいいか」の問いには、「急ぐよりも、まず、自分の形。外野手の送球はここ(手元)がずれたら、全部、外れる。時間をかけていいから、捕ってから、形をつくる。今はそれでいい。ただ、急いで投げるだけじゃないから、外野手は。正確性が大事だから」と優先すべきことを順序だてて説明するなど、球児の成長段階に応じて説明する姿が目立った。

 イチローさんは、高校野球に日本野球の将来への大きな可能性を見いだしており、高校生への指導を熱望していた。昨年11月に神戸市内で行った講演では「高校野球は“野球”をやっている。メジャーリーグは今、“コンテスト”。どこまで飛ばすか。野球とは言えない。どうやって点を取るか。高校野球にはそれが詰まっている。頭を使うし、めちゃくちゃ面白い」と述べている。

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