侍ジャパン・栗山監督の就任発表 23年WBC夢チームで奪冠へ「必要ですか?翔平」と逆質問

[ 2021年12月3日 05:30 ]

日の丸を手に笑顔の栗山監督(撮影・白鳥 佳樹)
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 侍ジャパンの新監督に今季まで日本ハムの指揮を執った栗山英樹氏(60)の就任が2日、発表された。任期は23年3月に予定されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)まで。都内で就任会見に臨んだ同監督は、愛弟子のエンゼルス・大谷翔平投手(27)をはじめとするドリームチームの結成を掲げ、世界一奪還へ強い覚悟を示した。また初陣となる強化試合が来年3月5、6日に台湾代表と行われると発表された。 

 就任会見に臨む栗山監督からは、強い決意がのぞいていた。「日本野球のために結束し、23年WBCで優勝できるように全力を尽くしたい」。09年以来14年ぶりとなる世界一へ。チーム構想は頭の中で練られ始めていた。

 あえて個別の選手名は挙げなかったが、愛弟子・大谷について質問された時だ。「必要ですか?翔平」と応じ、続けた。「ファンの皆さんが見たい本当に夢のようなチームになってほしい思いはある。全ての要素から勝てる選手を選んでいくだけ。一つ言えるのは、僕の中ではいつも打者大谷と投手大谷という2人の選手がいる。その2人が全体像の中で必要だと思えばそう思うでしょう」

 今季ア・リーグMVPに輝いた大谷は、ドリームチーム結成に不可欠な選手であるのは間違いない。では、大谷をどう最大限に生かすか。二刀流の育ての親である栗山監督だからこそできる起用法もある。侍ジャパンの投打の主軸になるはずだった17年のWBCを右足首の故障で辞退した大谷の無念の思いも、日本ハムの監督として知っている。「翔平の話ではない」としながら「本当に必要なのであれば、どこに誰がいようと、こちらはお願いに行く」と言った。

 選手選考のポイントには、MLB公式球や広いストライクゾーンなどへの対応力を挙げた。東京五輪の金メダルメンバーをベースとするのではなく、先入観を持たずにその時点で状態のいい選手を選ぶ方針も示した。大リーガーが参加できなかった東京五輪と違い、敵は強大。その分こちらも、大谷やダルビッシュ(パドレス)ら真のドリームチームが結成できる。「集まった選手が勝ちやすい形を見つけるのが監督としての仕事。野球の本場で勝ち切りたい」。本番まであと1年半。強い覚悟と決意の下で船出した。(秋村  誠人)

 ≪初陣は3.5台湾戦≫栗山監督の初陣となる来年3月5、6日の台湾代表との強化試合2連戦(東京ドーム)は最初で最後の「試す」機会となりそうだ。キャンプ直後で、若手中心の編成が予想される。飛躍が期待される選手にとっては、23年の本番へ絶好のアピールの場となる。

 注目はロッテ・佐々木朗とヤクルト・奥川。ともに2年目の今季、ポストシーズンで好投するなど、本格化への足掛かりをつかんだ。野手ではオリックスのリーグ優勝に貢献した宗や紅林が成長。東京五輪組のヤクルト・村上や日本ハム・伊藤らを含め「僕には野球界全体が若返ろうとしているように見える。新たなスターが出始めている時期」と栗山監督。中堅・ベテラン選手の経験も尊重しつつ、若い力の台頭に大きな期待を寄せた。

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