楽天・田中将大 国内3163日ぶり黒星に「シーズン入れば勝った、負けた、そこが一番重要」

[ 2021年4月17日 17:07 ]

パ・リーグ   楽天1-4日本ハム ( 2021年4月17日    東京D )

<日・楽(5)>2回もホームランを打たれうつむいてベンチに戻る田中将(撮影・篠原岳夫)
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 楽天の田中将大投手(32)が17日、日本ハム戦(東京ドーム)で今季初先発を果たし、5回3失点で降板した。チームは1-4で敗れて田中は敗戦投手となり、国内では3163日ぶりに黒星。12年8月26日の日本ハム戦から続いた国内の連勝は28で止まった。

 日本で黒星を喫したのは2012年8月19日の西武戦以来3163日ぶり。試合後、田中は「四球、ホームランという点の取られ方もそうだし、2イニング目のホームランも味方が点を返してくれてよしいくぞというところ。もったいない失点の仕方だったと思います」と振り返った。

 一方で、「なかなかコロナの状況もあって以前の球場の雰囲気、姿はまだ戻らないですけども、そういう中でもこうしてファンの方々の前でプレーできる喜びというのはありましたし、声援はありがたかった。選手としての喜びはありました」とも語った。

 「いろいろと自分の中で修正重ねながら投球していた。今までのオープン戦と違ってシーズン入れば勝った、負けた、そこが一番重要なので。どんな形であれ抑えるのが重要なので。失点した以降はゼロで抑えられたのは良かったが、ゲームを通して後半のような投球ができればと思う」と今後を見据えた。

 日本の公式戦マウンドに上がったのは、13年の日本一を決めた日本シリーズ第7戦(巨人)以来、2722日ぶり。初回、先頭の西川に対して初球は136キロのスライダーを選択した。真ん中高めに決めてストライク。追い込んでから高めの148キロ直球で空振り三振を奪い、日本復帰イヤーのスタートを切った。

 続く渡辺は二遊間への当たりを打たれたが、遊撃・小深田が好守でアウトとし盛り立てた。しかし、次打者の近藤を歩かせると、4番中田に左中間への手痛い一発を浴びた。内角を狙った直球が逆球となり外角高めへ浮いた。2回にも石井一へ右翼席へのソロを許した。

 ただし3回以降は落ち着き、3イニングとも打者3人で切り抜けた。4回は1死一塁で石井一に鋭いピッチャー返しを打たれたが、巧みなフィールディングで好捕。一塁へ転送し飛び出した走者は戻れずに併殺とした。

 当初は開幕2戦目となる3月27日の日本ハム戦に先発予定だったが、直前の25日に右ふくらはぎを痛めて先発回避。3週間遅れでの今季初登板。75球でマウンドを降りた。

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