中日・根尾が23歳年上の大ベテランに最敬礼「口火を切ったのは福留さん」 自身初の2打点で上昇の兆し

[ 2021年4月17日 19:30 ]

セ・リーグ   中日5ー0広島 ( 2021年4月17日    バンテリンD )

<中・広>貴重な追加点となる適時打を放った中日・根尾(中央)は、マウンドでナインとグータッチして勝利を喜ぶ(撮影・椎名 航)
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 中日・根尾昂内野手(20)が貴重な追加点を叩き出し、チームの連敗ストップに貢献した。1―0の7回1死満塁、広島先発・九里から右前への2点適時打。打線はこの試合まで11試合連続で3得点以下だったが、不名誉な記録を止めることにも貢献した。先制点は43歳の球界最年長が挙げていただけに「口火を切ったのは福留さんでしたし、その勢いに乗った感じになったかなと思う」と笑顔で振り返った。

 会心の一撃の陰に、冷静な心があった。無死満塁から直前の打者・木下拓が一邪飛。それでも「流れはこっちにある」と感じながら打席に立った。1ストライクから外に流れていく「落ちる系」を巧みなバットコントロールで捉えると打球は右前に弾んだ。2者の生還を見届けると、一塁上で力強く何度も右拳を握った。

 自身初の1試合2打点を記録したとはいえ、打率はまだ・156。今月8日に福田が出場選手登録されるなど、外野の定位置争いは激しさを増す状況に「競争は今に始まったことではない。1打席にかけて打ちにいきたい」と決意を口にした。

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2021年4月17日のニュース