日本ハム移籍が決まった谷川という男 営業で培った強靭メンタル プロポーズも「押しの一手」

[ 2021年4月17日 13:05 ]

自身の結婚を報じる本紙を手に笑顔の谷川
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 金銭トレードで日本ハムへの移籍が決まった谷川には“営業魂”が宿っている。出身の九州三菱自動車では営業マンを務めながら、プロを目指した。起床は早朝6時。球場で汗を流すと、トレーニングウェアからスーツに着替えて町へ出て行く毎日を過ごした。

 「訪問ノルマというのがあって、1日20店舗ぐらい回らないといけない日も当たり前のようにあった。それがしんどかったですね」。つい最近新調した革靴があっという間にボロボロになっていた。納車が前日に迫った車を車庫入れの際にぶつけ「人生終わった」と絶望した日も。気持ちが折れそうになりながらも、グラウンドにはない人生経験を積めたことを、今は誇りに思っている。

 「あの社会人でのつらい、しんどい経験を思うと、プロでも、どんなことでも耐えられると思いますね」。プロ断念のリミットに設定していた社会人3年目の秋に阪神からドラフト指名がかかった。

 プライベートでは19年1月に福岡県出身の一般女性と結婚。高校時代に知り合い、10回以上の告白を実らせ生涯の伴侶をつかんだ。何度フラれても「押してダメなら、もっと押せ」の信念で“粘投”した。チーム内ではムードメーカーとして愛され、ファン感謝デーでのパフォーマンスショーでも“常連”。投手陣には欠かせない存在でもあった。

 昨季は開幕前の好調をキープできず、キャリア最多の14試合登板も不完全燃焼。50試合登板をノルマに設定するなど今季に懸ける思いは強かった。北の大地で始まる新たな野球人生。社会人時代に培ったどんな困難にもくじけない強靭な心で、新天地でも腕を振っていく。(阪神担当・遠藤 礼)

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