ソフトB 高橋礼 長かった 苦しかった 今季初勝利つかんだ

[ 2021年4月17日 23:40 ]

パ・リーグ   メットライフD ( 2021年4月17日    ソフトバンク7―1西武 )

西武に勝利し、笑顔の高橋礼(撮影・吉田 剛)
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 長かった。苦しかった。ソフトバンク・高橋礼投手(25)が勝った。開幕2戦目から先発を任されながら、過去3試合は制球に苦しみ、16回2/3で計18四死球。だが西武戦連敗ストップを託されたマウンドは6回2安打1失点、4四死球と試合を作り「4度目の正直」で今季初勝利を挙げた。「ランナーをためないことだけを考えて投げたのがよかった。ボール球が多いふがいない投球だったけど、今日はストライク先行で投げられた。自分らしい投球だった」と振り返った。工藤監督は「打者としっかり勝負して投げられた。今年1番のナイスピッチング」と復活の兆しをつかんだ25歳を称えた。

 1月の自主トレで楽天・牧田、西武・与座と「サブマリン合宿」を実施。先発復帰を見据え、牧田を参考に90キロ台のカーブを練習してきた。そのカーブが有効的だった。6回、4番中村との対戦だ。2球で追い込むと90キロのカーブでタイミングを外し、右飛に打ち取った。主砲に対し、決め球として使えたことが習得の証だ。「カーブを投げることで、次の直球が生きてくる」と言うように、投球の幅は確実に広がっている。

 開幕から続いていた西武戦の連敗を4で止めたサブマリンがチームを1日で首位に浮上させた。(福井 亮太)

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2021年4月17日のニュース