阪神・鳥谷、退団表明 29日の会談で引退勧告「事実上の戦力外」 他球団で現役続行あるいは引退

[ 2019年9月1日 05:30 ]

4回表終了後、西(左)らナインを出迎える鳥谷(中央)(撮影・坂田 高浩)
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 去就が注目されている阪神・鳥谷敬内野手(38)が31日、今季限りでの阪神退団を明言。29日の会談で引退勧告された事実を明かし、シーズン終了後は他球団での現役続行をめざし、移籍先が見つからない場合は現役引退を覚悟した。みずから報道陣に対応し、現在の心境を発信した。

 
 予定にはなかった報道陣への対応が鳥谷の希望で設けられた。巨人戦の前、午後3時20分。練習を終えて報道陣の前に姿を見せると、質問を待つことなくみずから口を開いた。

 「29日に球団から言われたのは“引退してくれないか?”ということ。実際に言われたワケではないですけど、事実上の戦力外という感じだと思います」

 8月29日の午前、谷本修球団本部長らと会談し、来季構想外であることが伝えられた。引退か、他球団での現役続行か…。球団からは阪神での現役引退を希望され、引退試合→引退会見→後進の指導…まで用意しているとみられるが、鳥谷の返答は少なくともYESではなかった。この日は「いろいろ考えながら決めていきます」とだけ話したが、球団には現役続行の意思を強く伝えている。

 「自分が持っている選択肢は、このまま引退するのか、それとも他のチームを探して現役を続行するのか。他のチームがなければ、そのまま終わるという形になる」。今季はここまで主に代打で56試合出場で打率・208、本塁打と打点は0。そして来季は39歳。仮に獲得に名乗りを挙げる球団が出てこなければ現役引退する覚悟もできている。

 チームが逆転CSを目指している中、一選手の去就ばかりがクローズアップされるのは本意ではない。一度は自身の言葉で説明することが必要と感じ、そして報道陣を通じて、どうしてもファンにメッセージを送りたかった。

 「どちらを選択するにしてもタイガースでユニホームを着てやるのは今シーズンで最後になるので、ファンの皆さんに伝えたかった。昨日も今まで以上にたくさんの方々が自分のタオルを広げている姿を見て、どういう形にしてもタイガースのユニホームを脱ぐことを伝えたいのが一番の思いです」

 鳥谷はまだやれる自信があるから前へ出る。7月23日のDeNA戦では2安打、遊撃の守備でも好守を連発した。衰えを感じさせる動きではなかった。この日は7回に一度はネクストサークルで代打準備をしたが、結局は出番はなかった

 「CSに出れば日本一のチャンスも出てくる。そこを一番に考えてチームに貢献できることを常に考えながらやっていきたい」。『阪神・鳥谷』として残された時間は、ペナントレースの残り21試合だけにはしたくない。(巻木 周平)

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