阪神・中谷、代打V弾 3カ月ぶり一発が千金アーチ「結果にこだわった」

[ 2019年9月1日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―2巨人 ( 2019年8月31日    甲子園 )

7回2死、中谷は左越えにソロ本塁打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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  阪神は、31日の巨人戦に4―2で勝利して連敗を3で止めた。中谷将大外野手(26)が、同点の7回2死から左翼へ今季6号ソロ。5月30日以来の93日ぶり甲子園でのG倒に、今季最多4万6788人も酔いしれた。逆転CS進出へ3位広島との3ゲーム差は変わらなかったが、勢いMAXで9月のラストスパートに突入した。

 
 自然とこぼれた「笑顔」は重なる苦悩の裏返しだった。忘れかけていた両手の感触と、自分の存在価値を思い出させてくれた聖地の大歓声。5月26日のDeNA戦以来となるダイヤモンド一週に、中谷の頬が緩んだ。

 「(長打期待の場面も)自分の結果を残すしか考えてなかった。何でも良いから結果にこだわった」

 2―2の8回2死。直前までネクストサークルにいた鳥谷と入れ替わる形で打席に向かった。「(1死で)ランナーが出たらトリさんだった。自分は回ってきたらしっかり打つことを考えていた」。やや外寄り142キロ直球を、長距離砲らしい緩やかな放物線を描いて左翼スタンドに着弾。決勝の6号ソロだ。

 「すごく良い投手なので必死に食らいついていった。(過去の対戦で)打ってるとかは頭に無かった」。山口からはDeNA時代も含め、通算3本目の相性の良さでチームが今季2勝を献上している“難敵”を一撃で沈めた。「長打を期待して」と送り出した矢野監督も「素晴らしい打撃だった」と称賛した。

 打撃不振で6月5日に出場選手登録を抹消された。それから約2カ月半もの間、2軍での苦闘を余儀なくされた。再昇格を果たしたのは8月20日でシーズンも終盤。先週の東京遠征で5月に訪れて以来という行きつけの焼肉店ののれんをくぐると店主からの「待ってました」の言葉に「やっと来ました」と苦笑いで頭を下げた。

 「もう今年は上がれないと思ってたんで…。もうシーズンが終わってしまうのかと。自分は何してたんだろうって」。振り返るほど募る悔しさを押し殺して「最後ぐらいは」と逆襲を期していた。

 「CSも狙える位置なので。今日の1勝が大きかったとなれば良い」。限られた戦いの中で、フルスイングするチャンス、アーチを描く舞台はまだ残されている。(遠藤 礼)

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