矢野監督 大山外していた「最後まで競争」

[ 2019年8月30日 05:30 ]

矢野監督からアドバイスを受ける大山(撮影・井垣 忠夫)
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 29日の中日戦はグラウンドコンディション不良のため今季4度目の中止となった。中止前に発表された先発オーダーから大山の名前が消え、矢野燿大監督(50)は北條を抜てき。選手へ向け、強いメッセージを込めた。きょう30日から本拠に首位・巨人を迎える。残り23試合で3位・広島とは3ゲーム差。逆転でのクライマックス・シリーズ(CS)進出へ、最後まで激しいチーム内競争を促す。

 大山の名前が消えた。中止決定前に発表された、両軍の先発オーダー。開幕から105試合で4番を務めた男を今季初めて先発から外した。残り23試合というシーズンの佳境。矢野監督が下した決断は、選手へ向けた強烈なメッセージにも映る。指揮官は狙いと意図を明かした。

 「まあ、悠輔が悪いっていうよりも北條の状態も良い。ジョー(北條)ももちろん、聖也(木浪)もショートで状態がいいのでね。そういう中で、サードを守ったりしながらもあると思うので。そこは状態のいい北條でいこうかなと」

 8月10日の広島戦で4番を外れ、主に6番を打ってきた大山がスタメン落ちするのは、昨年8月30日のヤクルト戦以来。以後、153試合連続でスタメン起用されてきた。この日の試合前練習でも打撃ケージの真裏で状態を見守り、アドバイスも送った。就任当初から生え抜きの大砲育成にこだわり、信念と忍耐を持って大山に接してきた。そのスタンスは今も変わらない。

 「はい上がるっていうか、どうするかっていうのは悠輔自身やから。プラスにするのもマイナスにするのも悠輔。俺も中心になる選手を育てたいっていうのは、もちろんあるし。北條が出ることで悠輔の気持ちの部分、スタメンを外れることの悔しさ、思いはあると思う。いろんな意味で競争があるのでね」

 逆転CS進出がかかるシーズン最終盤まで激しい競争を促すのが狙いだ。ベンチにいることで大山も何かを感じることがあるだろう。出番に飢えた同僚の姿、ベンチでの振る舞い方…。直近の試合で北條の状態が良かったことで、大山を外すプランは指揮官の頭の中にあったという。遊撃手の木浪はさらに状態が良いことから、北條を三塁で起用。もちろんこれがすべてではなく、競争はまだ続く。

 「シーズンを通して競争してほしい。ある程度、若いというだけで我慢してもらえる部分ってあるじゃん? ずっと危機感を持ってやるのも大事。調子の波は、どんな選手になってもあると思う。それがきょうになったということだけで」

 指揮官の思いをどう解釈し、どうとらえるかは大山自身の問題だ。競争が激しくなればなるほど、逆転CS進出への道は開けてくる。そう信じている。
(吉仲 博幸)

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