ヤクルト 山田哲 史上初4度目の「30―30」 盗塁は31連続成功で日本記録タイ

[ 2019年8月30日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト2―4DeNA ( 2019年8月29日    横浜 )

6回1死一塁、今季31盗塁目となる二盗を決める山田哲 (撮影・白鳥 佳樹)
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 偉業を達成しても、二塁ベース上では涼しい顔だ。ヤクルト・山田哲は4回に敵失で出塁すると、続くバレンティンの打席で再三のけん制を受けながらも5球目にスタートを切った。今季30盗塁目。既に31本塁打を記録しており、自身4度目の「30―30」を達成した。西武などで活躍した秋山幸二を抜くプロ野球新記録に「シーズン前から目標にしていたこと。素直にうれしい」と笑みを浮かべた。

 6回にも二盗に成功。捕手の戸柱は送球すらできず、二塁到達するのを見守るだけだった。「記録を作るということはうれしいですね」。昨季から36盗塁連続成功で日本記録を更新し、同一シーズンでの31連続成功も南海で活躍した広瀬叔功の日本記録に並んだ。

 自身が「完璧」と語る、16年に2度目のトリプルスリー達成を確実にした9月6日のDeNA戦でのシーズン30盗塁目。くしくも同じ横浜スタジアム、同じ井納―戸柱のバッテリーから決めた。「(井納さんは)クイックも速いですし、今日はカウントを見ながらという感じだったので」。理想を上回ることはできなかったが、同じシチュエーションでメモリアルを達成した。

 2度とも生還して一時は2点リードも、逆転負けで3連敗。優勝の可能性は完全に消滅したが「理想的というか、足を絡めて得点できた。途中まではいい試合ができていた」。3打数無安打で打率・275。2年連続4度目のトリプルスリーは厳しくなったが、勝利も個人成績も諦めない。 (黒野 有仁)

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2019年8月30日のニュース