国学院久我山エース高下、大敗に涙…尾崎監督はサイクルの敦賀気比・杉田に脱帽「本当にいい打者」

[ 2019年8月13日 20:09 ]

第101回全国高校野球選手権大会 2回戦   国学院久我山3―19敦賀気比 ( 2019年8月13日    甲子園 )

<国学院久我山・敦賀気比>尾崎監督(右)に慰められる久我山・高下(撮影・後藤 正志)
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 8日の1回戦で悲願の甲子園初白星を挙げた国学院久我山(西東京)だったが、この試合ではエース・高下(3年)が初回から打ち込まれ、計5回2/3で18安打14失点を喫して2回戦で姿を消した。

 前橋育英(群馬)との初戦では序盤に失点しながらも粘りの投球で5失点(自責3)完投した高下は、この日も初回から先制点を献上。3球で1、2番を打ち取ったまではよかったが、3番から5連打を浴びて3点を失い、その後も失点を重ねた。右翼に回った後で7回途中からマウンドに戻ったが、勢いに乗った敦賀気比の猛攻を止められず。グラウンドで涙を見せ、試合後は「全く歯が立たず情けなくて悔しい」と絞り出した。

 初戦で2桁安打をマークした打線は、この日も9安打を放ちながら5、6回に併殺打で好機を逃すなどつながりを欠いた。尾崎直輝監督は「選手たちはよくやってくれた。高下がしっかり投げ、打たれたときは全員でカバーしようとやって来た」と選手をねぎらい、「初回にすぐ2点を返したのはこのチームの力。終盤勝負に持ち込みたかったが、そこに持っていけなかったのは監督の力のなさ。敦賀気比さんの打者が一枚上手だった」と相手を称えた。

 敦賀気比の3番・杉田(3年)にサイクル安打達成の快挙を成し遂げられたことには「杉田くんは警戒していたが、それを上回ってくる。本当にいい打者です」と話した指揮官。

 1979年のセンバツで甲子園初出場を果たしてから春夏通じて6度目の出場で初勝利を挙げ、歴史を動かした。聖地2勝目はお預けとなったが、尾崎監督は「歴史を変えようと一つずつクリアしてきた。彼らに経験させてもらったことをこの先につなげていって、校歌を何度でも歌えるチームを作っていきたい」と前を向いた。

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2019年8月13日のニュース