阪神・ガルシア 立ち上がりに課題、10試合連続勝ち星なし「運がないので…」

[ 2019年8月13日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1-5中日 ( 2019年8月12日    ナゴヤD )

6回を抑えたガルシアだが、マウンドを激しく蹴り上げる(撮影・椎名 航)
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 「負の連鎖」が止まらない。阪神・ガルシアは課題の立ち上がりにつかまり、リズムをつかめないまま7回7安打4失点で6敗目。6月2日広島戦を最後に10試合連続で勝ち星から遠ざかる結果になった。

 「現実、負けているのでピッチングに関して言えることはない」

 陽気な助っ人左腕の表情が曇った。幸先よく1点の援護を受けて向かった初回のマウンドでつまずいた。先頭平田のボテボテの三塁へのゴロが内野安打になると、1死からアルモンテには左前打。一、二塁からビシエドにも三遊間を破られ、あっという間に同点に追いつかれた。

 何とか最少失点で踏ん張りたい場面でも粘れない。2死までこぎつけたが、福田も決して強い当たりではないものの中前に落とされる適時打となって勝ち越しを許した。この日も含め登板15試合で初回失点は6度目。古巣中日戦に限れば3試合連続となり波に乗れない要因だ。4回には堂上に2ランを被弾して点差を広げられ打線の反撃を呼び込めなかった。

 初回の4安打中3本は内野を抜かれたゴロと紙一重な部分も考慮したいが、今の背番号77はすべてが悪い方向に転がっている。本人も「運がないので、自分に向くようにやっていくしかない」と言葉を絞り出した。

 先発陣はコマ不足に陥っている現状もあって、来週も先発機会を与えられる見込みだ。「自分はいつでもいける準備はしている」。長すぎるトンネルから抜け出す快投が待ち遠しい。(遠藤 礼)  

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2019年8月13日のニュース