阪神・福留 らしさ戻った初回2カ月ぶり適時打も…打線つながらず1点のみ

[ 2019年8月13日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1-5中日 ( 2019年8月12日    ナゴヤD )

初回1死一塁、福留は左線に先制の適時二塁打を放ち、一塁を回る(撮影・坂田 高浩)
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 プロの厳しさを教えたはずだった。ただ、会心の一打が勝利につながらない。9回には最終打者となった阪神・福留は悔しさを全身から発散させながら、報道陣の問いかけにも無言を貫き、帰りのバスに乗り込んだ。

 初回1死一塁の第1打席。プロ初登板の緊張感を漂わす中日・梅津と、貫禄たっぷりに対峙(じ)した。2ボールから外角高めの直球を捉えた打球は逆方向にグングンと伸び、左翼フェンス最上部を直撃。あと数十センチでホームランという先制二塁打で、右腕に洗礼を浴びせた。

 これが実は6月16日のオリックス戦で代打で2点二塁打して以来、約2カ月ぶりの適時打だった。両ふくらはぎを痛めて2軍調整していた時期もあり、久々に福留らしい勝負強さを見せた打席だった。もっとも、残り40試合を切り、チームは低迷中。個人の数字はどうでもいい。シーズンの勝負どころを知り尽くす大ベテランは「この時期まで来たらどんな形でも勝てればいい」と常々口にしている。それだけに、この1敗の痛さは身に染みた。

 4回先頭の第2打席は痛烈なライナーを放ったが、相手遊撃・堂上のダイビングキャッチに阻まれた。4打数1安打ながら内容は悪くなく、どの打席でも何とかしようという意図と執念を一番感じさせているのが、42歳だ。若虎の見本となる姿勢はシーズンが終わるまで変わることはない。

 福留の適時打後はチャンスすらつくれなかった矢野監督は「まあ、難しい…。それを言いわけにしてもね。難しい投手から点を取っていかなあかんし」と顔をしかめた。まさに正念場の今、ベテラン、若手、助っ人の全員が持てる力を出し切る時だ。(山添 晴治)

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