ロッテのドラ2・東妻 智弁和歌山の弟の活躍に刺激 好投で9回の逆転劇を呼び2勝目

[ 2019年8月13日 22:57 ]

パ・リーグ   ロッテ5―1日本ハム ( 2019年8月13日    東京D )

<日・ロ>力投する東妻 (撮影・白鳥 佳樹)
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 しびれる場面だった。1―1の8回。4番・清宮から始まる打順で抜てきされたのはロッテのドラフト2位・東妻だった。

 「自分持ち味は勢いよく投げること。チームにその勢いが移ってくれればと思った」

 身長1メートル72と小柄だが、マウンドで見せる躍動感はそれを補って余りある。清宮にはこの日、最速153キロを見せた後、144キロシュートで左飛。渡辺、谷口と13球で三者凡退とし、9回の逆転劇を呼び、2勝目を手にした。

 「弟が活躍している。自分もやるべきことをしっかり、やらないと笑われると思った」。この日、甲子園で智弁和歌山の弟・純平が、明徳義塾戦で中越え本塁打を放った。「バックスクリーン右へどんなパワーしてるんだと思いました」。映像で受けた刺激をそのまま、白球へ乗せた。

 「(東妻は)今一番、勢いがある。勝ち運を持ってくる選手」と井口監督。ビハインド以外で「8回」を任せるのは初めてというサプライズ采配だったが、見事、はまった。

 連敗を4で止めた東妻は「兄弟そろって、いい運が来ていますね」と苦笑いを浮かべる。プロとアマ。舞台は違えど「東妻兄弟」が輝いた1日だった。

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2019年8月13日のニュース