ヤクルト村上サヨナラ2ラン!史上最年少19歳6カ月「開き直って」歴史的一打

[ 2019年8月13日 05:30 ]

パ・リーグ   ヤクルト5-4DeNA ( 2019年8月12日    神宮 )

9回無死一塁、サヨナラ2ランを放った村上(左)はお立ち台でつば九郎と笑顔(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルト・村上宗隆内野手(19)が12日、DeNA戦の9回無死一塁からバックスクリーンへ逆転サヨナラとなる25号2ランを放った。19歳6カ月でのサヨナラ本塁打はプロ野球史上最年少記録。10代としては1986年に清原和博(西武)が記録した史上最多78打点にも並んだ。最下位に沈むチームの中で、期待の若武者が新たな歴史をつくっている。

 右手でヘルメットを高々とぶん投げた。仲間から、もみくちゃにされながらも、村上は満面の笑みだった。「最高です。不思議な感じでした。これで試合が終わっちゃうんだって」。人生初の逆転サヨナラ25号2ラン。喜びをかみしめた。

 1点差とし、なおも9回無死一塁。山崎の初球を捉えた。低めの138キロツーシーム。打球はバックスクリーンに吸い込まれた。

 「それまでの打席で打てていなかった。開き直って初球から(ストライクが)来たら打とうと思っていた」

 アーチストとして片りんを見せながらも、これまで低めの落ちる球に苦しめられた。そんな課題をクリアした。練習ではバットのヘッドを立たせ、内側から中堅方向に出すことを意識する。打席の中で、それを実践し、歴史的記録をつくった。

 53年森下正夫(南海)の最年少サヨナラ弾を更新し、打点78は清原和博(西武)が1年目の86年に記録した10代最多打点に並んだ。

 8月は11試合5発と量産態勢だが、打率・227はリーグでブービー。「調子が良いとか悪いとか分からない。僕も3本くらい(安打を)打ちたいですよ」。わらにもすがった。好機を迎えると、ベンチ裏で先輩の上田に「ほっぺにチュー」をおねだりした。7日の阪神戦での24号まで3戦3発。「上田さんのおかげと言っても過言ではない」。この打席で儀式は行われなかったが、試合後のクラブハウスでは“ご褒美のチュー”が贈られた。

 チームの連敗は4でストップ。小川監督は「凄い19歳。その一言に尽きる」と褒めた。それでも村上はさらなる飛躍を目指す。「(守備などで)いろいろ迷惑を掛けている。でも、勝てばみんなで喜べる。いつでも打てるようにもっと頑張りたい」。お立ち台後、奥村と山崎が氷水を浴びせようとしたが、思わずよけてしまった。そんな姿は初々しかった。(黒野 有仁)

 ≪10代最多タイの78打点到達≫19歳6カ月の村上(ヤ)が自身初のサヨナラ安打となる25号2ラン。10代のサヨナラ本塁打は94年松井秀喜(巨=19歳11カ月)以来プロ野球5人目。うち、19歳6カ月は、53年森下正夫(南海)の19歳7カ月を66年ぶりに更新する史上最年少サヨナラ本塁打になった。また、これまでのチーム最年少サヨナラ安打は、53年9月29日巨人戦の金田正一(当時国鉄)の20歳1カ月。村上は球団創設70年目で初の10代サヨナラ安打をマークした。この日の2打点で今季の打点は78。86年清原和博(西)が1年目の19歳で挙げた78打点に並ぶ10代のシーズン最多記録になった。なお、高卒2年目以内の最多打点は53年中西太(西鉄=20歳)の86。

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