マー君 現役日本投手ナンバー腕!松坂、岩隈抜く171勝「思い通り投げられた」

[ 2019年8月13日 02:30 ]

ア・リーグ   ヤンキース1-0ブルージェイズ ( 2019年8月11日    トロント )

<ブルージェイズ・ヤンキース>力投するヤンキース先発の田中(AP)
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 ヤンキース・田中将大投手(30)は11日(日本時間12日)、ブルージェイズ戦に先発し8回0/3を3安打無失点で8勝目を挙げた。日米通算171勝(日99、米72)とし、松坂大輔(中日)、岩隈久志(巨人)を抜き現役日本投手で単独トップに立った。握りを変えた宝刀スプリットの手応えを深め、セットポジションの構えも変えた。変化を恐れない挑戦者の姿勢で大きな1勝を手にした。

 8回を終え91球。1―0で迎えた9回のマウンドへ、今季2度目の完封も予感させて向かった。3球目、8番ドゥルーリーに左前へ運ばれた。アーロン・ブーン監督がベンチを出る。田中は悔しげに右腕を振って、マウンドを降りた。

 「変化球も、いろんなボールでストライクを取れたことは良かった。制球面ではほとんど思い通りに投げられていたと思います」

 チームは2連敗中。17日間で19試合を戦う過酷な日程の真っただ中だった。最後は守護神チャプマンの救援を仰いだが、ブルペンの疲弊がほぼないまま1―0と最少点差で連敗を一人で止めた。「チーム状況も踏まえ、長いイニングいけたらなというのは頭の片隅にはあった」。初回先頭に内野安打を打たれてから、8回先頭まで一本も安打を許さなかった。今季8勝目で日米通算171勝目。プロ13年目の30歳は、ともに38歳の松坂と岩隈を抜き、現役日本投手単独トップに立った。

 宝刀スプリットが開幕から不安定だった。2登板前の7月31日ダイヤモンドバックス戦から握りを深く改良した。「手応えもいいしなじんできた」。11年から9シーズン続けてきた握りを変えた。

 7月25日のレッドソックス戦で12失点と自己ワーストKO。球種が癖でばれている疑いも出ていた。万難を排すべく、この日からセットポジションの構えも変えた。胸の高さだったグラブを、腰まで落とした。以前も投げていたスタイルだが、不振だった15年序盤に「自分の感覚のところ。タイミングが合う、合わないとか」と変えて以降は、ほぼ胸前で構えていたが、今季初めて戻した。「全く新しいことではないので違和感はない」と引き出しを生かした。

 ともにリスクを嫌った変化を恐れない田中ならではのトライが、チームにも自身にも大きな1勝をもたらした。「この投球ができたから、いい流れにはしたい、これを。この1勝を」。シーズン佳境へ向け、ようやくエンジンがかかり始めた。(後藤 茂樹)

 ≪群抜く勝率≫日米通算勝利数は黒田博樹(ドジャースなど)がトップで203勝。野茂英雄(同)の201勝、石井一久(同)の182勝と続き、田中の171勝は4番目に当たる。上位3投手の日米通算勝率はいずれも5割台で田中の・695は群を抜く。松坂と岩隈も・612と高いが、故障で登板がないシーズンもある。田中はブルージェイズには20試合の登板で13勝5敗とし、メジャーでの球団別勝利数でトップ。以下はレイズ10勝(4敗)、レッドソックス8勝(5敗)、マリナーズ7勝(0敗)。20試合登板もレッドソックスと並び球団別最多だ。日本投手の球団別勝利トップは野茂英雄(ドジャースなど)のジャイアンツ戦の13勝で、田中は球団別勝利数で並んだ。

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