明徳義塾・馬淵監督、歴代単独4位ならず 甲子園通算勝利51のまま終戦

[ 2019年8月13日 15:41 ]

第101回全国高校野球選手権大会 2回戦   明徳義塾1―7 智弁和歌山 ( 2019年8月13日    甲子園 )

<明徳義塾・智弁和歌山>智弁和歌山に敗れグラウンドを後にする明徳義塾・馬淵監督(撮影・後藤 正志)
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 明徳義塾(高知)は、智弁和歌山(和歌山)打線に1イニング3本塁打を浴びて1-7で逆転敗戦。名将・馬淵史郎監督(63)は甲子園での通算勝利を歴代4位タイの51で夏を終えた。

 打線は5回2死二塁から鈴木の中前打で先制。優勝候補に対して、中盤まで主導権を握った。甲子園では2戦2勝と負けていなかった相手に7回1死まで1-0でリード。ここまで2年生左腕の新地が丁寧にコーナーを突いて好投を続けた。

 だが、一塁手のファンブルで1死一、三塁とされると、遊撃へのゴロがイレギュラーして同点内野安打となって暗転。新地は「あれで動揺してしまった」とさらに3発を被弾。1イニング7失点で地力の違いを見せつけられた。

 2年ぶりに夏の聖地へ帰ってきた馬淵監督は、1回戦で藤蔭(大分)に6―4で勝利し、甲子園51勝を記録。横浜・渡辺元智前監督、帝京・前田三夫監督に歴代4位で並んだ。「今回は明徳史上、一番弱いチーム。練習試合でも15敗もしている。長打もないし、(最速で)140キロ投げる投手もいない。でも野球はスピードの出し合いでも、長打の打ち合いでもない。高校球児の見本になりたい」と大会に臨んだ。

 智辯和歌山とは02年夏の決勝戦で初対戦。7―2で初優勝に輝いた。さらに14年選抜1回戦で再戦。延長15回3―2の死闘を制した。この日勝てば監督通算52勝で単独4位となる指揮官は、試合前に「2戦2勝? 2度あることは3度あるかもしれませんよ」と話していた。
 
 チームの春夏通算60勝目も逃し、「イレギュラーがなかったら併殺でチェンジ。勝っていたかもしれない」と悔やんだ。1992年には、星稜(石川)の松井秀喜に対して、5連続敬遠を指示した馬淵監督。勝てば3回戦の相手は星稜だった。

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2019年8月13日のニュース