中日の育成・大蔵がナゴヤドームで“初登板” 難病から回復、初のシート打撃に「楽しかった」

[ 2019年8月13日 17:04 ]

<中・神>シート打撃に登板し、コーチ陣と話す大蔵(右から2人目)(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 中日の育成、大蔵彰人投手(25)が13日、ナゴヤドームで“初登板”した。

 練習前に行われたシート打撃で高橋、高松相手に登板。高橋に右越え本塁打を浴びたもののプロ入り後、初めてナゴヤドームで投げ「楽しかった」と笑顔で汗をぬぐった。

 大垣西、愛知学院大、徳島インディゴソックスを経て17年育成ドラフト1位で中日に入団。1年目の昨季は2軍で11試合に登板した。

 だが、今季は春季キャンプから腰に違和感を感じ、胸椎黄色靱帯骨化症と診断され3月に手術を受けた。

 黄色靱帯骨化症は故・星野仙一氏やロッテの大隣2軍投手コーチらも患った国指定の難病。大蔵は特に「左足の力が入らなかった」と悩まされた。

 手術により「若干、しびれはあるけど痛みはない」と症状は改善。「回復は思ったより早かったです」と7月下旬に術後、初めてブルペンで投球練習を行い、この日が初のシート打撃登板だった。

 本来はシーズン後のフェニックス・リーグでの実戦復帰を目指していたが「今月中に試合で投げられたら」と状態は良好そのもの。1メートル90の長身右腕が復帰に向け、1歩ずつ階段を歩んでいる。

続きを表示

2019年8月13日のニュース