阪神・近本シーズン100安打!ミスター超えセ新人最多射程 左腕死球も「大丈夫」

[ 2019年7月29日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-16巨人 ( 2019年7月28日    東京D )

初回無死、近本は右翼線三塁打を放つ(撮影・大森 寛明)
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 阪神は28日の巨人戦に4―16で大敗した。カード3連勝はならなかったが、近本光司外野手(24)が初回の右翼線三塁打でシーズン100安打に到達。16年の高山以来、球団史上9人目の快挙となった。出場94試合を終えた段階で、シーズン151安打ペース。球団記録更新はおろか、長嶋茂雄氏(巨人)が持つ153安打のセ・リーグ記録も視野に入った。

 研ぎ澄まされた集中力が、乱戦の幕を開けた。初回。近本が桜井の内角カットボールを右翼線へ弾き返した。並の選手なら完全な二塁打コース。だが、球界屈指の俊足を飛ばして、一気に三塁を陥れた。続く糸原の浅い右飛でも、迷うことなくホームへ。際どいタイミングでの生還が、余計に走力の凄みを際立たせた。

 「今日は1打席目から打ってやろうと思ってたので。ここ2試合は結構内角を攻められていたので、そういうのを意識して先にやってやろうと思っていました」

 プレーボール直後の快音は、節目の一打でもあった。出場94試合目で100安打に到達。高山の102試合目より早く、残り48試合に当てはめると、シーズンでは151安打ペースとなる。セ・リーグ記録の58年長嶋茂雄(巨人)の153安打にも迫る勢い。長い歴史を塗り替えるチャンスだが、近本に気負いはない。

 「そんな意識はないです。まだまだシーズンは続くので。いいところで自分の仕事ができればヒットの本数は関係ないかなと思います」

 その追い風となりそうなのが、球宴で聞き出した一流選手の心得だ。打撃において一番意識しているのが「タイミング」。より高みを目指すべく、DeNAの筒香からアドバイスを仰いだ。熱心に耳を傾けたのはボールの待ち方、構え、トップの3要素。自分のものとするために試行錯誤を続けており、論理的なものは文字に起こして理解を深める。

 「それを意識するだけでも全然違う」

 初回の打席に再び目を向けると、初球は外角高めの直球だった。だが、内角の意識を持ちながら見逃したことで、次の内角カットボールをミスすることなく、一発で仕留めた。記録は失策だったが、5回の二塁へのゴロも痛烈な当たり。9回には左腕に死球を受けるアクシデントもあったが「大丈夫」と問題なしを強調した。

 一方で反省も忘れなかった。4回1死一塁では亀井のライナー性の打球を捕球しにいき、後逸(記録は安打)。状況判断の拙さから三塁打となったことで「勝負して捕れないということがわかったので、これからまた練習していきます」と猛省した。成功だけが、成長ではない。失敗から新たな経験則を得ることで、三拍子揃った超一流選手を目指す。(長谷川 凡記)

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