【石川】安ど、そして号泣!星稜・奥川14K完投で連覇「最後は笑って終わりたい」

[ 2019年7月29日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権 石川大会決勝   星稜6―2小松大谷 ( 2019年7月28日    石川県立 )

<小松大谷・星稜> 9回2死満塁、東海林の勝ち越しの本塁打に涙する星稜・奥川 (撮影・平嶋 理子)
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 あふれる涙の理由は「安ど」だった。最後の打者を二ゴロに仕留めた星稜のエース奥川は歓喜の輪の中で感涙にむせんでいた。

 「周りからは勝って当たり前という見方をされるが、準々決勝から、しんどい試合ばかりで…」。重圧から解放された今秋ドラフト1位候補は、涙とともに肩の荷を下ろした。

 前日の準決勝で救援して4回71球。連投での先発マウンドはわずかな疲労感があった。4回1死一塁、自らの三塁線を破る二塁打で先制も直後に同点弾を被弾。2―1の8回にも同点弾を浴びた。重苦しい展開。だが後ろには頼れる仲間がいた。2―2の9回2死満塁から東海林が決勝の満塁弾。「東海林も結果が出ず、思うことがある中、土壇場で力を発揮してくれた。仲間の大切さ、信じることの大切さを感じた」。涙を浮かべて出迎え、9回裏にこの日最速の153キロを計測した。114球、6安打2失点14奪三振で完投。エースの責任を果たした。

 グラウンド外でも戦っていた。刺し身など生ものが大好物の奥川だが、大会に万全で臨むために開幕3日前からは断った。体重を現在の84キロから落とさないよう、夕食は1時間以上を要しても完食。時には水で流し込んだ。父・隆さん(53)は「本人は口には出さないけど見ていたら感じていることは分かる」。重圧を乗り越えるため、体調を整えることを最優先した。

 163キロ右腕・大船渡・佐々木ら「四天王」が次々と姿を消した中で唯一、奥川は4季連続で、甲子園にたどり着いた。「自分の力を発揮し、最後の甲子園を楽しんできたい」。狙うは石川県勢初の優勝旗。「最後は笑って終わりたい」。聖地に涙は持ち込まない。(桜井 克也)

 ▼ロッテ岩下(14年度卒OB。3年夏の石川大会決勝で小松大谷と対戦し9回8点差を大逆転)5年前の僕たちと同じ決勝戦の組み合わせ。注目もされ、大変なプレッシャーだったと思います。甲子園でも最後まで諦めずに優勝目指して頑張ってください。

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